鈴鹿8耐一日目〜まさかの予選ノックアウト

色々あって朝寝坊し6時初、鈴鹿サーキットに13着。途中から暑さで嫌な予感ではあったが。とりあえず鈴鹿4耐には完全に間に合いませんでしたと。8耐フリー走行をヘアピン出口の常設席の最下段で撮影。あっつい。鈴鹿の自由席は土手に丸太が置いてあるだけなのだが指定席はコンクリ+プラ席。普通に座れないほど熱い。余計なお世話だ。45分でへとへとに。スーパーポールは最終コーナーで観戦。最終コーナーはいい感じのところなのに金網で9割減。仕方ないけど。手に汗握る攻防のすえヨシムラの酒井がポール。よっしゃぁ。ピットロードが目の前なのでポールを取って帰ってきた選手が指を一本立てているのがはっきり見えた!うわぁ。これ以上の幸せがあるかい。写真に取れなかったのが残念だが、まあ、そこはそれ。
8耐にはナイトピットウォークというのがあるらしく、無料で入れるらしい。夜というだけでも珍しいが無料なのが(おもにチケットを買うのがめんどくさいという理由で)助かるのでそこまで一度宿に戻ることにした。今日はたくさん汗をかいたので応援がてらスズキのブースに行ってヨシムラスズキの8耐限定タオルをゲット。そしたらスズキのフラッグとシールをつけてくれた。おっいいねいいね。そしてサーキットを後に一旦ホテルに向かったのだが、このフラッグは結局振られることはなかった・・・
バイクにまたがり、道路を走る。なにかちょっと体調が悪いというか、早く涼しいところに行きたいな、くらいの気持ちだ。きっとホテルに戻るという判断になったのも疲れたっていう心理があったからなんだろうけど、走れば走るほど体に熱がたまっていく。だんだんあー涼しいコンビニにでも行きたいなと思ったがR23沿いにはなぜだかコンビニが少ない。でもまあ、ともって我慢して乗っているが、だんだん熱さでふらふらしてきた。のどが渇いたというよりは気持ちが悪いというかんじ。走っているうちは少しはましなのだが具合が悪くなるスピードがゆるいというだけで頭がカッとなる感じが続く。信号で止まるとそのたびに少しくらっとする。さすがにこのままではまずいと思い真剣にスローダウンして店を探すも道沿いにはなし。ようやく喫茶店を見つけ駆け込む。涼しい喫茶店で飲み物を注文する。ジャケットとパンツを脱ぐが、気分の悪さは収まらない。脈は異様に速く、10分,20分待っても額の熱が引いていかない。クーラーのがんがん効いた喫茶店なのに・・・さすがにまずいなと思い喫茶店の人に近くに病院はないかを聞く。するとタウンページを持ってきてくれたがかけてもうちは内科じゃないから、とか、今は先生がいないから、とかで断られる。何件かのちにのほほんとしたかんじのオネーチャンに、いいですよきてくださいといわれた時にはイライラの局地だった。何より機動力のあるバイクが目と鼻の先にあるがもはやライディングする力は残っていない。タクシーを呼んでもらい津生協病院に向かう。タクシーを待つ間にも状況は悪化。ニュースで見る熱中症で何人死亡という記事が頭をよぎる。不思議と死にたくないというきもちもあるがそれよりも、あーここで終わりか、つまらん死に方だなあ、だなんてまるで他人事みたいだ。すでに脳が正常に働いてない。
病院で長い(長く感じる)待ち時間ののちに熱を測ると37.5度。体温が調節できなくなってる。今にして思えばちょっと風邪をひいたようなもの?なのかもしれないが、熱と心拍が下がらないのがこんなにも恐怖だとは。特に心拍。体がバラバラに壊れてしまうようなイメージ。医者は熱中症とのこと。意識があるならまだ大丈夫と言っていたが、看護士は明日は無理しない方がというし、その程度のとめ方なのかと逆にこっちが心配になった。水は2リットル飲んだと言ったが、足りないらしい。そして塩分が何より足りないとのこと。確かにポカリですら生理食塩水よりはずいぶん塩気が少ない。さらに昼ごはんを抜いたのが悪かったらしい。時間も押していたし暑くて食欲もなかったのでつい抜いてしまったが、確かにエネルギーの要るシーンで補給がなければおかしくもなるだろう。さらには睡眠不足と疲労も原因とのこと。最近北海道以降かなり眠りが浅くなり毎日睡眠不足気味だったのだ。おまけに平日も結構仕事が厳しく疲労を回復する暇がなかったんだろう。こうしていくつかの条件が重なって本日の悲しい事態に至ったと。
点滴を受けると具合もよくなり、喫茶店までタクシーで戻りホテルへ向かう。すでに20時を回っていたが暑さは厳しい。ヘルメットをかぶるとカッとなる嫌な感じは継続。ホテルには無事到着し、クーラーをつけておやすみ。明日には回復していることを祈りつつ。