俺トルコGPとリアルトルコGP

今年はヤバイ。フェラーリがヤバイ。ヤバイといってももう負けが込んで後へひけなくてでも勝てる見込みもなくて、来週また勝負だ、的にヤバイ。別にだからなんだというわけではないが(ところでリニューアル開催となる鈴鹿はチケットがリーズナブルなものから速攻完売しているさまを見るともはや行く気ゼロ。おまけに金曜、土曜の日付限定チケットもないのだとか。足元に見るにもほどがあるだろう。がここではとりあえずそれは関係ない)、2シーズン目で停止していたF105を継続しトルコGPをプレイしてみた。
コレは実に楽しいコース。幸いにもこのコースは2005年からカレンダーにくわわったのでソフトに入っているコースが最新だ。自分は素人なのでたとえばモナコのようなコースでは低速のコーナーの速度コントロールでタイムが大きくばらつきやすいのだが、トルコは高速コーナーで多少ラインをミスしてもタイムへの影響は少なく結果がきれいにそろうのだ。自分がドライブが上手くなった錯覚体験ができるから、というあたりがその理由なんだけど。レースになると早い車についていくためにブレーキングポイントを遅くせざるを得ない。そうするとハードブレーキが必要であり、タイヤは消耗するしミスもしやすくタイムもばらつく。
そこんとこプロはどうなんだろうと思いきや、リアルトルコGPのリザルトにドンピシャのデータを発見。最速ラップはバトン・ベッテル・ウェバーの順なのだがスピードトラップとなるとコバライネン・中嶋・ハミルトンとなるのだ。ちなみに次点はロズベルグだ。つまりマクラーレントヨタはラップタイムでバトンに及ばないのに(あるいは及ばないからこそ)ブレーキングポイントを遅く取りリスクを背負ってでもなんとかタイムを縮めようと無謀な?賭けにでているのだ。このリストにはマッサ、スーティルをはさんでライコネンが続く。そんなこといってもたまたまなんじゃないの、と見る向きもあるかもしれない。しかしバトンはしたから3番目(ゆっくりということ)、バリチェロは2番目だ。トップスピードが遅くてもラップが早いということはコーナリングでタイムを稼いでいるということであり、それだけ余裕のある状態でストレートを迎えられる、であるから抜かれにくく抜きやすいわけだ。これが逆だとコーナーで遅れ、直線で挽回するというパターンになり、直線の立ち上がりで相手にマージンを与え、あるいはマージンを削られてしまうのでスリップストリームが使えずに相手に使われることになるわけだ。単独走行であればマシンをどういう味付けにするかは自由であろうが、ことレースに関して言えばコーナリングスピードを上げる方向で調整しなければどうしようもないということなのだろうか。モナコで復活したはずのフェラーリコーナリングの空力向上は低速だけだったらしい。今年はフェラーリが実にヤバイ。