かけつけ三杯

朝は眠気と疲労に負けそうになりながらもアーチェリーに滑り込み。フォームが固まり始め集弾も良くなったのだが6発に1発必ず上にすっぽ抜ける屋があるのだ。先輩は矢が曲がってるんじゃねーのとさらり。目視する限りでは大きく外れる原因になるような曲がりは見られないのだが、それでも確かに”ある特定の矢”がすっぽ抜けるのだ。
食事をしたら一旦家に帰ってサークルの同期のライブに行こうとしたのだがラーメン屋を探しているうちに戻るに戻れないところにwきてしまい、野方の横浜豚骨ラーメンむらさきで一杯目。距離的には家に少し近いなか星という店がいい店構えなので入ろうとしたらみんなもそういう判断なのか行列で待ちそうだったので先週の大山家で懲りていた俺はパスしてこの店に。そしたら誰もいないのだ。結構広い店内に俺だけ。豚骨醤油つけめんは750円とまあまあなお値段。あまりに閑散としているのであまり期待していなかったつけめんは細ちぢれで麺の上に半味玉とのり、そしてこれぞ横浜ほうれん草が乗っている。残りはスープの中だ。そしてうまい。横浜といえば豚骨をはにくっつくほど煮詰めまくり床は豚の油でべとべとになっているのがデフォルトだが、この店はそれほどではないにしてもかなりの濃度の豚濃縮エキス入り。そして以外にも油がしつこくなく、塩分も控えめなのだ。家系は油と塩でギッタギタ、最後まで胃と気力がもたないのでこのくらいがちょうどいい。内容を詰め込みながらもお上品に?仕立てたかなりできる一杯と思った。しかしなんでガラガラだったんだろうか。値段が高いとはいえ100円200円でひとっこひとりいなくなるというのはいかにも不自然だと思うのだが。
そのままイシュタールへ。むつき号の全く聞かなかったブレーキを調整してもらった。しかしその方法は全く原始的にブレーキがわのバランスを調整するもの。コレならできるよ。てっきりSTIレバーをどうこうするのかと思ったのだが。結果的にフロントブレーキはコントロール性はともかくとしてちゃんとブレーキとして機能することになった。ついでに赤黒の新ジャージをゲット。上下で2万5千ナリ。タケー。おまけに鍵もゲット。
そのまま自転車で新宿三丁目にあるSOMEDAYに。SOMEDAYは新大久保、神楽坂とサークルでお世話になった思い出深い場所。新橋を経て新宿に戻ってきたわけだけど山の手一周??場所変わるもんだなぁ。内容はファンク1時間ジャズ1時間の計2時間12曲。12曲!?夏合宿かい!!ていう。そして友達も大活躍。ますます元気そうで安心した。
ライブが終わると向かいの大勝軒十五夜でつけめん食べながらビールで乾杯。大勝軒といえばメニューは「もりそば」かとおもいきや「つけめん」だ。オオモリ無料650円という大判ぶるまい。瓶ビール400円もいかにも安い。肝心のラーメンは本店よりも醤油や豚骨の出汁を濃厚にして大勝軒特有のストレート麺の喉越しの爽やかさとリッチな豚骨の風味をバランスさせようとしていることがわかる。だが最近こういう記録を書いていて困る。結果的に同じものなのだ。醤油でとんこつだ。そのバランスこそ違えほとんどの「ちゃんとした」店がこういうレシピで作ってるのだ。その中に個性はあるがもはやなんというべきか、ほとんど同じメニューを何杯食べていると微妙な心境になってくるというものだ。
で、結局このライブのために自分含め3名集まったのだ。お互い色々忙しく練習はほどほどだがうち1名が7月にフランスに発ってしまうのでそれまでになんとか練習してセッションを!という相談だった。学生だから資金は厳しそうだったが好きなことやってるっていうのはすばらしいな。金で魂を売ってしまったサラリーマンくずれにはもう戻れない世界でもある。せめて音楽くらいはきちんとしないと。
けめこにちらりとよりけめさんの顔を拝むと新青梅街道を再び家へ。あいかわらず”みょんみょん”としたハンドリング、車体感覚だが慣れれば直進させることはさほど難しくはない。ここで言う直進とはいわゆるまっすぐ進んでいるというレベルの話ではなく、路側帯の側溝のふたの上を段差のないところを選んで走る、という意味である。大体白線の1/2から1/3くらいに収まるようにコントロールすることである。ちゃんとしたディメンションのロードバイクはホイールの大きさ、車体の剛性によりかなりの直進性を示すのでこういう走り方は楽なのだが折りたたみはちょっと精神力を要するようだ。
ダメ押しで九州ラーメン幸来で醤油ラーメン680円を。極細麺は九州系(熊本博多鹿児島)を示すのだが醤油って。東京ナイズされすぎだって。多くのラーメン学の書籍にある東京のご当地性=醤油豚骨というのは全く事実である。そうでない店もあるにはあるが、醤油ラーメン、豚骨ラーメンは希少である、といっていいだろう。軽く背油の浮いたスープは出汁そのものよりも化学調味料の存在がちらちら見えているが、3杯目ともなるとさすがにもうどうでもいい。みんなもっと頑張ろうよ。
かけつけ三杯とは酒のことではなくラーメンだったのだ。そういう飲み会があってもいいのではないだろうか。いやいやよくないな、ああよくない。