追憶の原野

最近寒くなってくると思い出す場所がある。稚内にほど近いオロロンライン沿いのサロベツ原野。
もちろん夏にしか行ったことはない。だが冬になるとどうしてかサロベツに行きたく（あるいは還りたく？）なるときがある。たぶん実際に行けばまさにこの世の地獄なんだろうけれども、それでも今が一番サロベツがサロベツな時な気がするのだ。

北海道に長期赴任していた先輩は冬になるととても留萌より先に行く気はしないといっていたがそう言われるとますます行って見たくなるのだ。しかし未だ行って見たくなるなどとのんきなことを言っていられるのも実際に行っていないからなんだろうなとなんとなく思う。

なんとなれば当職の目指すのが原野そのものではなく。原野への追憶そのものなのだから。いくらいけどもたどり着かないわけだよ。

しかし今年こそは･･･