ついカッとなって軽井沢へ

まさにフライパン・デスマッチ!
0.概要
自転車で自宅(東京・小平)〜軽井沢まで1日で、単独、自走で往復。

1.経緯
いままでローラー台で我慢してきたがコレだけ暖かく(暑く、熱く?)なればもう走ってもいいだろうということで自転車でのロングランに挑戦することに。

2.出発〜CR終点
朝5時に起き、本番仕様のかっぷめん+ライスで食事を済ませると5時半に自宅を出発、荒川サイクリングロードから前橋を目指す。前橋は失敗に終わった初回の軽井沢チャレンジを含めると通算3度目の目的地だがなぜかGPSのログがなかったのだ。
荒川CRまでは一般道、荒川CRを終点まで走り熊谷市外でR17に合流する。この時点で9:30.朝方は霧がでていたので気温的にも風的にもロスすることなくここまでは順調だった。
と、簡単に順調だったなどと書いているがここまで自宅から65km。どんなに順調でも65kmは65kmだ。ここで最初の補給とする。ここで500mlのコンビニによくあるパックの清涼飲料水を買ってのんだがまさかコレを気が遠くなるほど摂取することになるとはこのときは思いもよらなかった。

3.R17〜高崎 デスマッチスタート
R17に入ると道は流れてはいたがなにぶん道幅に余裕があるとはいえない箇所が多く、平日であったためにトラックなどの大型車両が多くて大苦戦。そして徐々に太陽の高度があがると直射日光と地面からの照り返しでじわじわとダメージを受ける。これはなんというか、フライパンの上でローラーをまわしているのとあまり変わらないなと。気温が体温よりも低い状態では風があるので多少はマシであるが気温なんてものはピーカンのアスファルトでは虚しい指標だ。さえぎるもののない道路上は直射日光下では60-70度あっても不思議じゃない。


4.高崎〜碓氷口
さて、深谷、高崎を過ぎると前橋が近づいてくる。この時点で10時過ぎだったのでここで前橋に向ってもその先はなく、折り返そうにも日差しの一番強い時間帯にフライパン・デスマッチをする体力の余裕もなさそうだったので夏涼しいと噂の?軽井沢に向うことにした。達磨寺に参拝するとコンビニで昼ごはん。10:30.蒸しパンとアンパン。深谷で補給したのに高崎で再び補給とは間隔が短いように感じて少なめにしたのだが、まさかこれが落とし穴になろうとは思っても見なかった。さらに2Lのペットボトルの水を買ってボトルにつめ、飲めるだけ飲んで体にかける。

そこから先はゆるい坂道。例によって大型車の列はひきもきらず、上り坂なので排ガスも凄い。そして地面からの熱、さらに容赦なく降り注ぐ日差し。当初碓氷峠は新道でと考えていたが排ガスにまみれて峠を登りたくないと旧道を選択。結果的にこれは大正解だった。

5.碓氷峠

かま飯やにも鉄道遺跡も全て素通りし峠に取り付くと意外なほどに傾斜は非常にゆるやか。登っているというよりは巻き道というイメージで20km/h前後で登る。足ができたのか傾斜がゆるいのかわからないが半分くらいまではきついとは思わなかった。めがね橋では記念撮影してfacebookに載せる。みなさん、平日なのにホントすいませんねぇ。
しかし誤算はその後、なんと空腹を感じ始めたのだ。そんなばかな。深谷、高崎で補給したのに・・・これ以上補給できないぞ!?しかし実際に出力が下がり、スピードが落ち始めると文句を言う気力はあっという間に失われていった。速度を下げれば登れることは登れるのが救いだった。

6.軽井沢〜下仁田

峠を越えるとすぐに軽井沢の町だ。しかししゃれオツなこのまちにレーパンでディーゼルPPMで体中真っ黒になった疲労したサイクリストを迎える場所などない。しかたなくコンビニでおにぎりとパンを買って補給。セブンイレブンの濃縮還元100%はグレープがあるのが良い。ローソンはグレープフルーツはあるけどグレープがないのだ。このみの話だが。
補給を終えると早速帰路につく。ここまでで158km。このまま往復すると316kmとなり余裕で一日あたりの走行距離を更新するからだ。しかし欲を出しGPS上のおもしろさと日陰の多さからR18よりR254を選択することにした。これは全くの検討はずれであり今後長く後悔することになる。まずは軽井沢南部からもみじライン経由で下仁田方面へ下る。この道がジェットコースター。プレリュードで来た時おもしろいなコレと思っていたがロードバイクで下るには少し道がガレすぎている。逆に登ってくるサイクリストがいたがこんなところで練習したら超速くなるか故障してつぶれるかの二者択一だ。いずれにせよ勇者だ。

7.下仁田〜藤岡

下り基調なのと下りなのとは違う。平坦だとちょっと路面が悪いと急に速度が落ちて巡航のペースを維持できない。さらに路面が非常に悪く、みかんで来た事をかなり後悔しはじめていた。この自転車かかりは良いがとにかく堅いのだ。以前よりはかなりやわらかくなったがそれでも路面のバイブレーションはがんがん手首にくる。さらに日差しはピークを過ぎたとはいえ依然厳しい。SAVEONに何件寄ったかもう数え切れない。GPSのログは道の駅下仁田で電池が尽きた。これはつまり、ログが残らなくなるのと同時に緊急通信が不可能になることを意味する。ふんだりけったり。
しかし藤岡の市街に入ると道は改善されてようやくまともに走れるようになってきた。しかし向かい風が強い。疲れた体に容赦なく塩がすりこまれていく・・・

8.藤岡〜川越

藤岡を過ぎると道の規格はよくなったが逆によくなりすぎてバイパス的な使われ方をしているのに気づく。だが相変わらず大型車両が多すぎて路肩がすくない道路ではまさに窮地に陥ることも多くなってくる。向かい風は断続的に続き巡航速度は25を割るほどに。実に惨めな撤退戦を繰り広げることになってしまった。それにしてもR254バイパスの路肩のせまさと白線が”振動仕様”になっているのはなんとかならないのかな(車が載ると音がでるようなしくみになっているアレ)
しかも東松山までは山の中を通る道。そのたびに登って、下って!むり!むりだから!もう体力0だから!
東松山を過ぎると道は平地になったが・・・が都市型バイパスになり走っている自転車など皆無。追い越す方もギリギリのマージンで抜きにくるからもはや阿鼻叫喚もっとも困っているのは自転車である当職の側だけであちら側は少しポジションが落ちたことにいらだっている程度だろう

9.川越〜自宅

川越のローソンで最後の補給とする。おにぎり3にウーロン茶1L。もう火が暮れるのだかし残り距離が少ないのでこんなもんかなと。しかし火が暮れてからのR254バイパスはやっぱり厳しい。この道は土曜日ないしは日曜日、さらにあまり日差しが強くない時にりべんじさせていただきたい。いや、もう頭きたから必ずりべんじします。
さてさいたま市に入るとここからはアキガセに来るときに勝手知った道。しかし体力が尽きた状態で安全運転するのは通常よりも大分精神力を必要とするとわかった。

合計303.46km、出発から16時間で21時自宅に帰着。

とにかく疲れた。

300kmオーバーは今日が始めて。感覚はわかった。だが。ま、今日は全てひっくるめてよしとしよう。