負けるもんか

○ONDAのCMがあつい。

「負けるもんか」というアレだ。最終的には時期NSXがフィーチャーされるわけだけれども、一体、何に?という疑問を(事情がわからんヒトは)もつかもしれない。

現在モータースポーツは冬の時代で日本勢はF1からもWRCからもたたき出された。頼みの綱のWTCCにも日本車の姿はない。そんな時に1000万もするNSX後継?アホちゃうん?どこの世界にそんな経済的余裕がある人がいるって言うんだ。86ほどおもねらなくて良いから常識的な解答を導き出してほしかったのだが・・・ 

結局モータースポーツが普通のスポーツと区別されるのは”不公平”なことに尽きると思う。それは単にマシンの性能さとかいう目先のことではなく、その文化に入るために資金が必要というマクロの視点で。まあそれもある程度のレベルでは仕方のないことなのかもしれないが、たとえば安価なベース車両の供給とかソフト面での間口を広げるだとか、そういった努力が不可欠だと思う。そんな状況にあって誰も(あえて誰も、といおう)買えないラグジュアリーカー(どうせスポーツに使われないのだからスポーツカーではないよね、自慢のための車なんだよね)を売り出すその姿勢には激しく疑問を感じる。

もちろんNSX後継にはそれなりの意味がないわけではない。つまりそのクルマはどこで使われるのか、だ。姿はGTカーなのだからSuperGTかSuper耐久がメインターゲット、使用によってはFIAGT3の仕様に変更できるかもしれない。海外のブランドを意識するならばはルマンかニュル耐あたりか。とはいえWTCCのレギュレーションには合致するとも思えないし、WRCには遠い。このフィールドを考えると、別段何も変わってないことに気づく。この10年、いや20年、いや30年、何も変わってない。SuperGTを席巻しても、これから先10年間勝ち続けても、”今負けているなにか”には、”打ち克たなきゃいけない何か”には、届かない。

で、あれば。

何に対して「負けるもんか」なのか。

戦う相手を間違えてないか。

○ONDAの覚醒を祈らずにはおれない。