一杯の立ち食いそばにかける情熱

作る側の、ではない。

朝一でヤマハへ。今月は最後だ。まだ月中だが・・・

今日は昼に予定していた先輩の結婚披露プライベートパーティーに押しかけるのを(最後の良心を総動員して)中止し、イシュタールの納会も中止になったので久々に(いつもやってる気がするけど)あほな事をしにいくことにした。

プロジェクトの後輩S氏のタレこみによると、常磐線我孫子駅の駅そばが凄いらしい。巨大なから揚げが入って安いんだとか。しかもなんとあの山下清画伯が働いていたこともあるという。山下清がつくってくれたそばは食べづらいだろうなとも思うが、とにかく行ってみることにした。最寄駅からはまず西武新宿線高田馬場まで出て、山手線で上野まで、さらに乗り換え常磐線我孫子に至るルートが最短だ。最短にもかかわらず1.5時間ほどかかる。ということは往復で3時間だ。一食食べるのに3時間って。イタリアか!ただし駅そばはホームにあるので食べて戻ってくるだけならば料金は最小限で済む。このあたりは大周りのキーワードで調べると色々わかるだろう

で肝心の蕎麦屋だが、駅のホームを降りるとそこにある。S氏のタレこみによるとホームごとに店があるのでどこでもいいとのことだったが自分が行ったときには開店していたのは一箇所だった。そしてその一軒には客があふれていた。通常蕎麦屋で客があふれるという光景はそうそう見られることがないわけだが、仮にあったとしても”並んだ列が”店をはみ出す程度だろう。が、この店に至ってはなんと食べている客が店からハミ出しているのだ。あ、いいわすれた、ここは立ち食い蕎麦屋です。まあとにかく、店の外にはみ出している客は背中を軽く丸め寒風吹きすさぶ我孫子駅の夜7時のホームでそばをすすっているのだ。戦後の映像集でみるそれとなんら変わりはないシュールな光景が展開していた。
今回頼んだのは「唐揚げ2個”うどん”」480円。480円というとそれほど安くないようだが、驚くのはから揚げの大きさ。自分の手と同じくらいある。え??そしてそれが2個入っている。これは食べるのに時間がかかる。味は比較的油っぽいがとにかく食べ応えがある。480円で食べられる食べ物の中でもっとも食べ応えがあるといっても過言ではないだろう。

食べ終わりかえりの電車のなかで今だからこそ駅そばがアツいのではないのかと考えていた。