北海道隼ツーリングDAY7

納沙布を目指す。なんて書けば一行だけど、摩周から納沙布岬へは意外にも遠い道のりでひたすら牧場の中の道を走ることになった。途中花咲漁港に寄って実家にカニを送った。

納沙布岬のスズキ食堂でサンマ丼を食べる。うまい。これが食べたかったんだ。世間ではサンマは光物で安物よばわりだが、おれはサンマが食べたいんだ。文句あるか。


北方館は2度目だがやっぱりぐっと来るものがある。そして何より備え付けの望遠鏡で見る北方領土のリアルさには逆に引くものがある。そこから見えるのはロシアの監視塔、ロシアの国境警備艇・・・そこにあるのは普段日本人の99.999%が意識することがないだろう”国境”。国と国とを分ける境目。県境とはわけが違う。でもうっすらと北方領土はおそらく帰ってこないだろうということもわかる。1年2年ならともかく、戦後60年もすればそこで生まれ、そこで死んだロシア人もいるだろう。そういう人たちを追い出して日本の領土に、っていうのはもはや不可能だ。ということで58年ほど遅かったのだ。あるいは戦争で負けるというのはそういうことだ、と、納得しなければいけないのだろうか。
感傷に浸るまもなく、今日の宿泊地十勝川温泉に向けて舵を切った。遠い。とにかく遠い。
途中羽の下ろされた風力発電所を発見。これはめずらしい。やたら木が倒れているところも発見。色々あるなぁ北海道。


結局一日1杯使い切って宿へ到着したころにはすっかり日は暮れていた。北海道最後の宿、ホリデーイン十勝川は値段の割りに設備も食事も、まあいうまい。それでも1000円安かったらまあ納得できるわけだし。

ゴールオド:53641km
本日の走行:そこそこいけてたはず
トータル走行:2604km