北海道隼ツーリングDAY3

宗谷岬を8時ごろ発。記念碑の前に隼を置いて記念撮影。今日は晴れて風もなく昨日とは打って変っていい天気だ。
宗谷の丘に登る。これは最高だ。緑のパラダイスだった。空気感も最高、風力発電所もいい。
一旦稚内を経由し、抜海を目指す。しかし行き過ぎた。看板がわかりづらいよ。抜海駅はNHKの特集でしった。都会の軋轢に疲れた中年が漂流してたどりつく何もない駅。確かに何もないが、民家はあるし、駅舎もそれなりだ。無人だが。昨日の荒天がウソのように回復し、おだやかな時間が流れる。しかしもうこの時点で北の大地へのある種の幻想というのは打ち砕かれている。まあ、これは去年阿寒陸別でひどい目にあったのもそうだしオートバイというのは日本のどこに行っても荒天になればキツイものだが、つまりそういうことなのだと。この何もない駅は確かにぽかぽかと日向ぼっこするにはいいのだろうが、ひとたび冷たい風が吹けば北の地獄へと豹変する、まあ、そういうものだ。
その後サロベツを走る。今日は利尻が綺麗に見える。ただし波は高い。いつまでも利尻を眺めていたかったが霧をつけて内陸へ。一旦浜頓別へ出て、これがまた凄い原生林という感じの北海道らしいみちだったのだが、その後はオホーツク沿いを興部まで南下。道の駅興部に予定していたライダーハウスというか、電車を利用した寝てもいい場所があるのを確認した。バス停の待合場所で野宿するのと設備では変わらないと感じた。電気がつくのと一応オーソライズされていて通報はされないというのが違いなのだろう(まあ畳が敷いてあるし電気もつけてよさそうだったのでバス停と同じは言いすぎか。折角善意で整備されているわけだから)、まだ14時過ぎだったのでちょっと旭川らーめんでも食べるかと旭川に向う。これが遠い。海岸線を離れ一旦内陸を目指すが、森のなかにポツリポツリと街が現れる。なにか不思議な感じだ。足寄を経由し、最北の料金所士別剣淵から旭川まで高速を使う。コレが意外と効く。というのも内陸の国道は信号もあり思った以上に時間がかかりそうだったのだ。旭川ラーメン村でラーメンを2杯がんばって食べる。あぶらっこいものが苦手になりつつある。遺伝かなぁ。さて日が暮れて興部の列車野宿の申し込みが微妙になってきたので宿を検討することにした。結局MEDIASのパワーで紋別セントラルホテルを予約。これがこのたびで最も”まとも”な宿になろうとは知るよしもなかった、というか、意識的にこういうちゃんとしたところを避けた方がいいな、と感じたわけだが。

ゴールオド:52347km
本日の走行:589km
トータル走行:1310km