隼3万キロの開眼

なぜか朝寝坊。9時過ぎに家を出る。天気予報は見ていないのでとりあえず新潟まで行きといういい加減さ。関越を月夜野で降りると17号で三国峠を目指す。月夜野から先は信号もほとんどなく交通量も少なく非常に快適なライディングができた。三国峠に至る道はしかし記憶と全然違っていた。最後に来たのは5年前でその時はYB-1だったはずなのだがかなり険しい山道に本当にここ原付で登ったのか?と不安に。しかし道が変わるわけがない。特に苦労した覚えもないのでツイスティな山道は大型バイクの方が逆に大変ということなのだろう。三国峠下には登山道ががあり、入り口を確認するつもりで言ってみたらちょうどハイキング後の一段が降りてきた。10人くらい。そこそこ有名なスポットなのだろう。クルマで準備してくればちょうどいい気分転換になるのかもしれない。狭いトンネルを超えると今度は雨。下に行くにしたがって強くなり、さらに降りると今度は止む。どうやら特定の高度だけ降っているようなのだが。R17を離れR353に入る。地図上ではなんてことない道に見えるが(そりゃ地図上ではただの線ですもの)実際はアップダウンの激しい山道。途中で食事を挟み柏崎まで激走した。ジェットコースターのようにバンクのついたコーナーが次から次へと押し寄せる。面白い道だけど結構しんどい。柏崎では原発の前のとおりを新潟方面へ。そして本日の目的地弥彦山に到着したのはもう夕方と言っていい時間帯。弥彦山スカイラインを上るが途中から霧が。昨日ほどではなかったが濃霧と呼んで差し支えない程度だった。頂上はまっしろけ。ここの下りは結構急なヘアピンが連続するんだけど下っているうちにふと気づいた。ブレーキをちゃんと使えば車体をコントロールできることに。具体的には入り口でフロント、クリップまでリアを積極的に使うことによりオーバー・アンダーを自由にコントロールできるのだ。高速コーナーでもこれでいいのかはわからないが低速ではかなり楽になった。いままで本を読んだり人に聞いたりしてもどうしてもしっくり来なかったブレーキがここに来て習得できるなんて!弥彦の神様ありがとう。
その後新潟を目指したが雨が降ったり止んだりだったので引き返すことに。新潟の手前10kmといったところか。R289でどんずまりまで行こうかとも思ったが目的は達したし、まなびもあった、欲張るとろくなことはない、とR8からR17へ。このまま高速に乗るか悩んだ末R117で高速空白地帯を横断することにした。地図の曲がり具合からあまり激しい山道でなさそうという判断で。これはGPSの見栄えのためなのだが、結果的にこれは大当たり。R117は道幅も広くアップダウンも少なく信号も少なく長野道飯山インターまで快適に夜のドライブを楽しんだ。そこからは上信越から関越で大泉まで。ガス欠ギリの無為なチャレンジを交えつつ最終的に35012と無事走行30,000kmを達成した。約7ヶ月半。これはやっぱり年五万行くのでは?