チャレンジ四国DAY1

結局レストイン多賀はホテルが当然のごとくいっぱいだったので休憩利用だったが仮眠室は正直自分には十分過ぎる豪華さだった。とはいえ物音と肌寒さは仕方ない。2時間置きに目が覚めたがそのたびに普通に眠りに落ちることができた。朝も風呂に入って多賀のレストランで親子丼を食べて出発。0700.
バイクまで行くとバイクには霜が降りている。もちろんヘルメットもだ。どんだけだよ。走り出すと風が信じられないほど冷たい。路面はドライだが凍結の恐れもあるため慎重に行く。走りだしてすぐ吹田渋滞25kmの表示が。朝0700だぞと思いつつも行ってみると本当に渋滞していた。この渋滞の中でまたもや燃料警告が点灯するハプニングが。結局西宮で給油できたが正直生きた心地がしなかった。多賀を出る時にはまだ半分あるからいいか、という気持ちだったが動きだしてしばらくすると実は1/4くらいしかないという表示に代わりあれよあれよという間に、ってやつだ。少なくとも高速では早めの給油を心がけないと気が散って危ないということがわかった。
吹田を抜けるとその先はそれほどの混雑はない。しかしスピードを出すと指が。それほど寒さは厳しい。もう四月になろうというのにちょっとやりすぎでは。西宮のガソリンスタンドのあんちゃんは朝淡路島大橋が凍結していたと教えてくれた。だからというわけではないが予定通り瀬戸大橋から四国にアプローチ。しかし瀬戸大橋には本当に感動した。まるで空の上を飛んでいるようだ。本州側からのアプローチではるか海の上を巨大な柱が延々と続いているのが見渡せる。人間の可能性を感じる瞬間だ。種子島でロケット打ち上げを見た時も似たような感動があったが今回は自分が走っているわけで、同時に人間がいていいところのなのか若干疑問もわく。それは風が強くて生きた心地がしないということもそうなのだが橋の位置が高いのだ。100m以上は余裕であっただろう。高所恐怖症じゃなくてもちょっと足がすくむ光景であるのは確かだ。逆に高いところが好きな人や怖いもの見たさな人には素晴らしい場所だろう。
四国に入ると気候は穏やかになり順調に進行。大洲で流出すると若干迷いながらも八幡浜経由で伊方、佐田岬を目指す。途中お客さんに聞いていたじゃこカツバーガーと網焼きの店による。バーガーは変えなかったがじゃこカツは驚きのうまさだった。練り物がこんなにジューシーに食べられるなんて!練り物革命だ!
岬は整備された歩道を1.8kmほど歩いていく。九州がもうすぐそこに見える。国道九四フェリーが海峡を行きかっている。あぁアレに乗って九州に行きたいという衝動をこらえるのが大変だ。
もと来た道を戻り宇和島を目指しているとダイソーの駐車場でおっちゃんに呼び止められる。この先の宿毛でライダーのミーティングがあるという。最初は怪しいおっちゃんだなと思ったが怪しいバンダナにはハーレーと書かれている。聞くと家は目と鼻の先だという。確かにガレージには大型のハーレーが止まっている。7台持っているんだとか。
というわけでおっちゃんに教えてもらった宿毛を目指す。宿毛に着いたのがもう20時近い時間。宿毛市内の看板にしたがって市内を通過したがホテルどころか町は明かりもまばら。気がつくと市街をとおり過ぎてしまった。これにはさすがにビビリ結局目に付いた怪しいビジネスホテルに一泊4000円で宿泊することにした。このホテルはもう設備は昭和なのだがポット(電気ポットではない、保温式のやつだ)にお湯が入っているのを見てちゃんとメンテと準備がされているのを理解しちょっと安心。周りに店はまばらで夕食は中華だったがこれが本格的な中華でビール2杯ですっかり満足して眠りについた。さすがに色々疲れた・・・