真鶴ツーリング〜隼に飛びヒザ蹴り編〜

今日は天気が良くなりそうだったので鎌倉に行こうと決めていた。で、まあせっかくだから隼で行こうと走り出したのだが。途中給油一回して(今度こそセルフで、ハイオクの黄色いノズルを取るのが新鮮だった!)平塚まで何とか出ると、なんとR134が大渋滞。とてもじゃないけど平塚から江ノ島通って鎌倉までなんて気が遠くなりそうだったので諦めて右折して小田原方面へ。
で、小田原までは比較的流れていたんだけど風祭が渋滞という表示が。じゃあってんでR135でついに伊豆半島に漕ぎ出したのだが。道は空いている。快走だ。でも。それは。下りだけだ。上りは激しく渋滞。まあ、コレはなんというかお約束だ。ていうかみんな好きね。渋滞。となるとあんまり遠くまで行くと帰りが悲惨なことになるかなと思ってまずは真鶴当たりでちょっと考えようと真鶴岬へ。今回初めて真鶴道路旧道を通ってみたが、なんとトラックにあおられっぱなし。まあ道を知っているのは強いよなぁ。こっちは道も車体もよくわかってないで走ってるんだから・・・
真鶴岬へ続く道はお世辞にも観光地とは思えない舗装具合で、しかもウェットだ。マジでかんべんしてくれと思っていると今度は激しいアップダウン。アーコレはきついなあと思いつつ看板を見ようと止まったら、止まった位置が悪かった。看板の前も坂になっていたのだ。そこで事件は起こってしまった。そう事件はいつだって現場で起こるのだ。
最初に言っとくと正解は平らなところに止めて歩いて看板を見に来る、のはずだがついつい自転車の感覚で乗ったまま看板のところまで来てしまったわけで、そうすると、(重力で)バックできない。え、あれ、あの、その・・・とか言ってるうちにこの縁石にぴっちりくっついてにっちもさっちも行かなくなってしまった。この急坂バイクを押して戻すのは拷問だなあとピラミッド建設をさせられる奴隷の気持ちに思いを馳せたがそれはそうと一旦バイクを止めようとスタンドを出してバイクをおりさてどう押そうかと考え始めたその瞬間、スタンドがはずれバイクが自分のほうに倒れかかってきたではないか。直立状態では縁石にくっついていたタイヤが反対側に傾いたおかげで支えを失ったわけだ。うわーこれは無理だ、倒れた、と視界はスローモーションになったがとっさに膝ごと体で支えた。隼に飛び膝蹴りだ。無理だと思ったがなんとか支え切り、すると今度はバイクが重力で下に落ちていくではないか。あわててブレーキを握り(この状態で乗車していない)、スタンドを出し、今度こそしっかりスタンドをかけると乗車、エンジン始動して1速に入れ、何事もなかったかのように坂を下っていくのだった。もし一部始終を見ている人がいれば「?」な光景だっただろうが、幸か不幸か廻りに人はいなかった。
考えてみれば、スタンドは平地で機能するように作られているわけで、スタンドの傾斜角と地面の傾斜が一緒だったらスタンドがかかってもバイクはほぼ直立、いつスタンドが外れてもおかしくない状態ということなのだ。この一件ですっかりパニックになった俺は真鶴岬の美しい景色もどこか上滑りし、そそくさとユーターンし真鶴半島を後にするのだった。
帰りも渋滞が激しくかといってすり抜けするには隼は不安。しかし半クラばかりでは左手が持たない。仕方なく安全だと思えるスペースが見つかったときだけちょこちょことすり抜けて帰ってきたが、渋滞するときには山道だろうが片側2車線だろうが、何街道だろうが渋滞する。ほんっとあんたも(渋滞)すきねぇっていう感じでした。サイクリストも多く、うーん今日は自転車で練習すればよかったなあと本気で後悔した。もとい反省した。
本日の乗車205km,トータル348km。オド5044km。
5000km未満の上質車として購入した隼は順調にごく普通の走行距離の隼を目指して進化している模様。はて床の間バイクになるのか乗りつぶすことになるのか今はまだなんともいえないかな。