FOURの憂鬱

引越しを前にしてライフスタイルを考え直す、そんな優雅な生活もありかな、と思う。しかし本日俺が直面したのはライフスタイルの再考という同じ自体でありながら割りと状況は切迫したものだったのだ。というのも今日は朝から雨が降っていた。まあ日本においてこの季節ではさほど珍しくもない出来事だ。しかし引越してしまうと片道三キロ雨の中を歩いて通勤する必要があるのだ。無理。ムリムリ。昭和かっての!そこでは俺は自慢の(といっても足として使っているが・・・)自転車を引っ張り出し、カッパを着込んで出社下のだが結果はびしょぬれ。カッパは風圧でめくれフードはないようなものだし、ズボンは水を巻き上げてすそが泥だらけだ。コレは自転車通勤もしんどいかもと急にビビリクルマの購入を考え始めた次第だ。
本来スポーツカー好きの自分としては本音はスポーツカーに乗りたい。できればパワーのあるやつがいい。ロングノーズ、ローアンドワイド、どっかんターボ、ってなわけだ。でもコレ乗り物として考えたときには価格高く、程度は悪く、燃費も悪く、維持費も高く、ろくに車中泊もできず、運転は疲れ長距離には向かず、極め付けが免許ホイホイときたもんだ。
となれば実用性重視で選ぼう、但しスタイルと性能には妥協なく、と思い当たったのがトヨタカルディナ。まるでハッチバックのようなリアデザインだが流用ではなく専用デザインだ。しかしグレードをみて愕然とした。最高グレードGT-FOURが2Lターボ4WDで260PSなのだ。260PSて。国内自主規制が長らく280PSだったことを考えるとほぼ上限一杯。オーバークオリティだ。せっかくクルマを買うのだからレンタカーでは得られないプレジャーやエクスペリエンスを得られる車体にしたい。しかし。価格高く、程度悪く(以下略)ってのは。それに免許ホイホイとなればせっかくとった二輪免許まで一緒にホイホイとなってしまうじゃないか!?なら諦めて160PSのFF2LNAのZTにすればいいじゃんと言う声が聞こえてきそうだが、結論があるのなら悩んだりしないのだ。さてこの状況でどの当たりに落としどころを見出すのか我ながら見ものかも。