F1総集編DVD

00年から02年までVHSのみで発売されていたF1総集編のDVDがリリースされた。自分がF1を見はじめたのは2001年なので21世紀にもなっていまさらVHSを買う気にもなれず見たかったが放置していた。そもそも以前2007年の総集編DVDでも書いたが総集編という考え方自体に問題がありフルレースを毎回見ているのに総集編を買う意義が乏しく感じられてしまう。
が、今回は2001年の見逃していた前半戦を見たい、というのと2001年のレースのVHSの移行を断念してしまったことも含めDVDメディアで入手するのも悪くないかなと思いためしに01年を買ってみた。
確かに画質は良い。07年と比べても遜色ないといってもいいかもしれない。デジタルAVの世界ではこれは割りと衝撃的なことで当時からFIAとFOMが相当に気合に入った機材での撮影をしていてくれた成果といえるだろうう。本編でも引退するアレジがエクレストンに謝辞を述べていたがまさしく彼はプロモーターとしてビジネスマンとして超一流であったおいうことなんだろう。でなければこれだけ巨額の金が動くショーを一人で取り仕切ることなんてできはしないわけだ。
と、それは直接内容と関係ないが、01年のマクラーレンはよく壊れているなあと感動した。スタートできないレースは数知れず、やっと動けばエンジンブロー、サスペンショントラブル、ハイドロトラブル、故障がなければとにかく遅い。なるほどこれはレーサーとしては辞めたくなるなぁ。そして名門マクラーレンにいるからにはそういうマシンに乗ってすら勝たなければドライバーが駄目だと言われてしまうわけだ。
はて、これは何かに似ているなぁと思ったが、おざなりなサポート、貧弱で直訳なドキュメント、ずさんな予算管理とスケジュール、弱気なスケジュール交渉、やっと動き出したプロジェクトはとにかくコンポーネントの品質が低く、不十分な前提、しばしば中断変更を繰り返す。それでいて名門企業にいるからにはそういう環境においても成果を出さなければSEが駄目だと言われてしまうわけだ。
だから声を大にしていいたい。ハッキネンは悪くない!そして俺も悪くない、んじゃないかな。