香港旅行四日目

実質最終日ということで今日のテーマは粥、トラム、ヴィクトリアピークのみっつのみ。
まずはATMでお金を下ろすと(結局これはギリギリだったが)海皇粥店に。紫がトレードカラーのチェーン店らしいが、お粥は安くてうまい。20$ちょっとで牛、えび、貝柱、カニ(のかまぼこ?)の入った粥がたべられるのだが、熱くて時間がかかること以外はパーフェクトなファーストフード。その後天后廟の裏手の公園でK山と周囲の人間観察。おもしろいのが公園で将棋をするおじさんたちで平日の朝から激しい勝負が展開され、負けているほうは猛烈に貧乏ゆすりをするのでひじょうにわかりやすい。盤は将棋のようなものだがテーブル自体に掘り込まれており駒をプレーヤーが持ち寄るというエコ形式。観客が減ったり増えたりするのをながめながら、同じところを汗だくになりながらぐるぐる回り続ける青年とかあまりに前を見ないで歩いていて正面衝突するおやじとか、箱に入った犬を連れてる人とかを観察。近くに休む場所がないのか白人系の旅行者が結構休みに来ていた。さらにその裏手にある図書館に行ってみた。人文系の本は中分で書かれているものが多いが、コンピューターやエンジニアリング、旅行などは英語が多かったようだ。町の人を見ているととても英語が読めるようには見えないが必要におうじて、というところだろうか。平日昼間なのに図書館はかなり混雑していた。暇だからか、K山がいうように本が高いからなのか。
いちおうスイーツも抑えようということで許留山でマンゴープリンを食べる。K山はうまいうまいといっているが、確かにうまいものの冷房の効いた室内でギンギンに冷えたマンゴーシャーベットを食べているとそれだけで味とは関係なく体調が悪くなりそうだ。これで良いのか香港人。そこからタクシーでキャットロードにいくことに。ガイドブックによると盗品市のようなかかれ方だったがナイトマーケットのような品揃えだった。特に奇抜なものはなかったのだが、その後ろの超高級骨董屋街は実に面白そうな骨董が多かった。美術館というわけではないから、高級店に気軽に生えれないのはちょっと残念だけど。そして纏足の模型があるという香港医学博物館に。古ぼけたレンガ造りの建物は貧弱な展示とあいまって微妙な空気。むしろその5倍くらいの時間を裏山になる子供向けの公園でつぶしたわけだが、そこが香港で一番静かな場所だったかも。香港は建物の中をのぞくとどこでも車の音人の怒鳴り声が聞こえて気の休まる暇がない。
そのご有名なラーメン屋で一杯。牛ばら肉のラーメンだが、麺はよりカップ麺的なものでスープは塩とんこつ味。しかしやはり日本のラーメンとは違う。他の客は二杯目にカレーを頼んでいたようだが、相場はファーストフード店に比べると高め。ジャンク的なファンがいるのかもしれない。そしてウェストマーケットというこれまたレンガ造りのショッピングモールの小さなところへ。確かに古くすいているが、お世辞にも店の品揃えはいいとはいえずはっきり言うと理解に苦しむ品揃え。すいているわけだ。
目の前にトラムが見えたので幸いとばかりにトラムに乗って街を散策。確かにトラムは観光にもってこいだ。が、同時に心地よいゆれに誘われて眠りの世界に。K山に起こしてもらい、降りたところはたぶんハッピーバレー(とK山はいっていたが)。そうだ、起きてる方が寝てる方を起こせばいいんだ、とかロケットガールの台詞を軽く思い出しつつ、目の前におもちゃやがあったので試しに入ってみた。そしたらなんと。アリアンVのプラモがあるではないか。一応地元香港のDRAGON製。中身は見られなかったが値段が2000円そこそこだったので(それでも現金はなかったのでカードで支払ったが)後購入。他にもB-52とかSu-50ベルクトとかSu-37とか日本ではとかく品薄なサーブグリペンとか掘り出し物がざくざく。値段は割安、という程度だったが、この出会いには驚いてしまった。日本ではどこを探しても入手できないものをまさかふらりとと立ち寄った街の模型屋で買えるとは。
最後にってことで嫌がるK山を説得してヴィクトリアピークに。まずピークトラムからしてかなりの混雑で待ち行列もながかったが、正直その傾斜には度肝を抜かれた。座席に座る形式のケーブルカーでの傾斜は人生最大というか、Gで頭が後ろに言っちゃうくらいだった。ぶったまげた。いすに座っていると斜めのビルの光が通り過ぎていくわけだ。現実感なさ杉。ピークの景色は割りと良かったが、とにかく人が多く、夜の山道を穴場スポットを探してしばらく歩く。結果さほど変わらない場所があってそこでゆっくりと夜景を楽しんだのだが、なかなか良かった。そりゃああれだけビルがあれば良いだろうなあ。でも見渡せる範囲はそれほど広くなく、おそらくさらに混雑する有料展望台じゃなきゃだめなんだろう。きっと。
行列するトラムのくだりを避け、香港最後の晩餐のためにカオルーンにある鹿鳴春飯店に。ガイドブックにはかなりの名店みたいに書かれており、言ってみると地元民で大混雑だったのだがタクシーの運ちゃんは知らなかったようだ。そこでチャーハン、エビチリ、北京ダックという王道で夕食。どれもとてもうまかったが二人では量が多く最後にはテレビチャンピオンみたいになってしまうのだが。。。最後にタクシーでカオルーン駅からエクスプレスで空港に、空港の入国審査で荷物をガンガンに開いて調べられたりしながら25:40の飛行機を待っていた。が、店もしまってしまいあまりに暇だったので誰もいないターミナルビルをK山と歩くことに。まっすぐなので端まで見渡せるのだが気が遠くなるほど遠い。そんなゲートの端っこにいっては誰もいない奇跡に感謝しつつ記念撮影し、一日がおわろうとするのだった。