香港旅行三日目

起きたら雨。晴れていたらトレッキングか湿地か、とか考えていたのだが、雨ではしょうがないね、ということで、タクシーと拾って飲茶の店に。オーダーシート形式で比較的簡単に楽しめそうだった点心の店に向かう。香港の雨は熱帯性のスコールのような土砂降り。わずかな時間歩くだけでもびしょぬれになってしまう。ついたところは月映という店。晴れていればハーバービューのすばらしい店であるが、あいにく雨。しかし食事は非常にすばらしく、昨日に引き続いて今朝も注文量を間違え(故意に??)大変な騒ぎに。だがどれもうまかったので事なきを得た。特に豆の入った蒸しパンに非常に感動したのだが、もっちりした感触なのだが、下の上では非常にドライでサクサクという印象を受ける。表現力の乏しさが実にもったいなく感じる一品だった。さらにもったいないのはその料理の正確ななまえがわからないことだ。注文表で料理が(小)とか書いてあるのを重点的に選んでいるからそういうことになるわけだが。さらにもうひとつふかひれのスープも40$でふかひれがたっぷり、水餃子入りのスープで、これがもうおいしくてこれだけでも良かったんじゃあないだろうかと思うくらいだった。
店を出てもさらに雨が降っているようなので予定したい香港美術館に。これまたどでかい建物なのだが、なにやら博物館的な古い坪とか書とか、日本じゃなかなか見られないものが多くて実に満足だった。しかし三国志時代の文書がきれいな保存状態で残っているもんだなと思った。捏造??
美術館の売店でカエルの仏像と黒蠍のペンダントを購入。どっかで売ってそうだな、と思ったし実際後で似たような像はたくさん見かけたわけだけど。
美術館を出ると雨が上がっていたのでスターフェリーで対岸に。フェリーは小型で相当なゆれ。船体も年季が入っている。上陸するとうろついた後バスに乗り、ショウケイワンとかいう郊外のベッドタウンに。湾には船上生活者?の船が大量に並んでいるが、まずいしい雰囲気はない。なぜならば地上には30階くらいのマンションがぽんぽんぽんと建っているからだ。しかし街を歩く人の雰囲気は普通の中国人。別段お金持ちのようには見えない。さおを使わずに糸だけで魚を釣る人がいたりして。そしてセブンイレブンベビースターラーメンがあったので食べてみた。これは普通だ・・・
湾沿いにしばらく歩いて公園のトイレを借りる。そしたらついにあった、一体型便器。おなかくらいの高さのステンレスの横長の便器に小便をするのだが、当然横の人との敷居なんてものはない。これはこれで風情があるが。さらに香港のトイレで感心するのは割りとしょぼいところでも手洗いはプッシュ式で一定時間水が出るもの。もちろん最新のビルでは自動水洗なのだが、機械式でも洗った後手が汚れないようにする工夫を徹底するとはなかなかのもんだ。
ちかくに香港軍事博物館があるらしいので歩いて観光。雰囲気としては30年くらいまえまでは使ってたんだろうなと思う古び基地を博物館にしたもので展示はかなりしょぼかったのだが、秘密基地的な雰囲気を満喫。良かったのは波の音が不気味に洞窟にこだまする魚雷発射場と見晴らし抜群の砲台。さらにショップで陸軍教官の徽章を入手しなんちゃって教官に就任した。しかしこの基地がやたらとアップダウンのある丘の上にあったため、へとへとに。いったん宿に帰ってヒト寝入り。おきだして近くの麺専科へ。注文は微妙に通じないが、日本の新聞で紹介された記事が載っているのだが。別段日本語が話せるというわけでもなさそうだった。しかし麺はかなりうまい。日本で言う細麺のさらに1/3くらいの細さの硬い黄色い麺は噛み応え十分で塩気も適度。
近くにナイトマーケットがあるので行ってみた。普段道路になっているところにびっしりと屋台が並び、おもちゃから雑貨から衣服からいろんなものがごちゃ混ぜになって売られている。いいなーと思ったのが、キーホルダーのラベル部分が液晶になっているもの。こんなのみたことない。ナイフ屋は相当質の高そうなナイフが格安で売られていた。全体的にみると色々不満はあるんだろうが、ちょっとしたお土産にはいうことはないんじゃないだろうか。飛行機に乗せられないので諦めたが。さらにライター。いわゆるにせzippoだがデザインが面白く一部オリジナリティを感じるものも多かった。その周りの店はDVD屋。これは屋台ではなく固定の店舗だ。この店にしてこの屋台ありみたいな雰囲気だった。とにかく元気な街だ。ここは。最後にタイプRのエンブレムを格安で購入。

ビールを買って宿に帰り部屋でK山と晩酌。ホテルでゆっくり飲むのもいいもんだ。