ひとりラリー北海道レグ4

長かったラリーも本日最終日、朝は4:55に目覚ましを鳴らし、朝日の白神岬で記念撮影。松前市街まで戻って朝日に輝く松前城を撮影。この小さな城(というイメージはちょっとそぐわないほどちいさい)がかつて北海道全土に加え国後まで支配していたとは、そう思うと非常に感慨深い。徳川幕府スケールメリットのなせる業か何かの執念なのか。
日本海側を江差まで戻る。押尾岬を目指すためだ。ここが北海道最西端であり、メジャーではないが、サキッポニストな諸兄は意識しているのではなかろうか。しかし残念ながら度重なる崩落により現在通行止めになっている。でもまあ一応行けるところの最西端は確保した。
だが、北海道最西端よりもすごいものが付近に存在した。それは太田神社。北海道の二大神社として双璧をなすらしいが、当然そんなん知らない。代わりに有無をいわさないのが、海からまっすぐ伸びる超急角度の石段だ。命綱がなければ登らないほうがいい、そんな急角度。正直階段のてっぺんで足を滑らせて転落したら100%助からないこと請け合いだ。そこからさらにはしご!ロープ!を駆使する急登を経てようやく神社がお目見えとなる。正直これさんどうだよな、参道なんだよなと心の中で何度も確認してしまうほどの険しさ。まさに史上最強の神社であった。なお、本当の神社は神社成立の由来を読む限り山頂にあるものと思われる。道は続いていたのだが体力等々考え断念したのだ。その意味ではいつか戻ってきたい場所がまた増えた。そういうえばこの神社もとはといえば航海の神様らしい。人生の航海も無事にいきますように・・・
海岸沿いをユーターンし今金から長万部へ抜け、途中ダムのでっかさにびっくりしつつも(ただしダムはもともとでっかいものでそういえば石垣島にすら度肝を抜かれるほどの大きさのダムがあったっけ)洞爺湖へ抜ける道をナビがチョイスしてくれた。苫小牧を通らなくて良いので狂喜乱舞。洞爺湖はサミット開催直後なのでタイムリーかと思いきや別段混んでいるわけではなかった。が、昼ごはんとして焼きサミットカレーなるものをチョイス。これはアメリカ:牛筋、フランス:チーズ、ドイツ:ソーセージ、ロシア:とんぶり、イギリス:レモンティー、カナダ:レモンティーのシロップ、イタリア:ペンネ、というなんともアレなものだったが、まあ、そこはそういうもんだろう、と。洞爺湖は火口展望台まで車で上がれる。駐車場1000円は僻地にしては高いほうだが、お陰で?車はほとんどいない。イタリアから来ている旅人がいた。理由は聞かなかったがサミットのかいじょうだから? 洞爺湖が良かったので支笏湖にも期待したのだが、こちらはどうも展望の良さそうな場所がなく、しかも湖を見るためにはダートをしばらく走らなければいけない雰囲気だったので断念し千歳へ。千歳の街中にあるサーモンパークを拠点にして、銭湯にいったり、サーモンソーセージのフランクを食べたりして時間調整。予定より30分前にレンタカーを返却して空港へ。展望ラウンジは露天ラウンジなのだが、やっぱり音が凄い。空港にはずいぶん行っているはずなのだ。今日は音が新鮮だった。
最終給油時のオドは19722でレグ4を終了。最終日は390km。抑えめであった。こうして2206kmの旅路は静かに幕を閉じた。