ひとりラリー北海道レグ2

朝おきるとなんとGPSの電源が入らなくなっている。これはかなりショック。お陰で目の前に広がるサロベツ原野の潅木がちょっと色あせて見えた。
前日は宗谷岬から30kmほどのところにキャンプしたのでまずノシャップ岬に着いた段階でも相当な早朝。イルカのモニュメントがかわいい。しかしやっぱり最果て感は薄い。おややと思って宗谷岬、こちらも岬の突端というわけではなく、道沿いに公園があり、そこに写真で散々見たあの三角形のモニュメントがおいてあるのだ。駐車場から徒歩15秒、それこそ駐車した車とモニュメントは一緒の写真に収めることが出来るくらいの位置関係なのだ。このお手軽感も最果て度を薄めているのかも。とにかく、最北端はあっけなかった。天気は悪くなかったが島影は見えず。隣のガソリンスタンドで給油すると貝殻のお守りと最北端給油証明が貰える。っていってもねえ。
気を取り直してオホーツク海側を南下。こちらはかなり雰囲気がでてきた。原野と牧草地、海、このコンボ。サロマ湖の湖畔でホタテの入ったそばとジンギスカンの饅頭を昼ごはんに食べる。ホタテはもう最高。今まで食べていたホタテはホタテの形をした何かであって別物といわざるを得ない。紐にタマゴに貝柱、全てがうまい。全てが一等賞。ジンギスカン饅頭は、逆に普通だったのだが。
サロマ湖では展望台に向かう途中の道が未舗装。ちょっとためらったが思い切って登ってみると、道は固く全然余裕だった。展望台の駐車場でキタキツネに餌をねだられる。車が止まるとよってくるのだ。キタキツネはかまれると伝染病の恐れがあるのでかなりびびっていたのだが、その愛らしいうごきにめろめろに。非常にお持ち帰りしたかった。後でPCの壁紙にしようと思って構図まで考えて写真を取ったりして。でサロマ湖一周の眺めは格別。雲に浮んでいる気分。種子島を思い出した。
クッチャロ湖畔は湿原と原生園に感動したが霧がかなり出ておりデンジャラスな雰囲気。その霧の中一路南下最東端を目指す。斜里でオホーツク海の水をペットにゲット。器探しが難航したが現地のおいしい水をチョイスした。しかし波は荒くあまりにひどくぬれても困るのでちょっとしかゲットならず。
儀式を終えた後霧の中R224を一路なんかするも、これが全く沿道に人家のないまさに究極のドライブロードだった。しかしあまりに沿道に何もないとトイレとガソリンが心配だ。実際凄く心配だった。それに不安になるし。根北峠を声根室にはいるころには真っ暗に。しかしどうしてもフロに入りたい。カーナビに効いて2件回るもNG。3件目の銭湯で無事入浴。これがお湯あっついのなんの。現地民専用って感じかなあ。さらに地元民専用って感じの食堂でエスカロップ(ご飯にとんかつをのせてデミグラスソースをかけたものにキャベツの千切りとマッシュポテトを添えたもの。)で遅い夕食。しかし根室、市民生活の隅までごくふつーの町ですよ。
納沙布岬近くの漁港付近で野営。波の音が凄い。包み込まれそうだった。風はそれほどでもない。2泊目ということもありだいぶんなれてリラックスできたかも。
オド18471でレグ2終了 本日走行は619kmなり。