day1 上陸

ついに!種子島に!と興奮しまくり前夜はなかなか眠れず(お約束)
[ミッション]
種子島宇宙センターから打ち上げられるロケットHIIA13号機及び搭載衛星かぐやの打ち上げを見学する
[サマリー]
5時おきで出発。でも直前にどたばたして要らん荷物増やしたかも。
0620自宅発 0835羽田 1040鹿児島空港 1145鹿児島市天文館付近 1155トッピー乗り場 1440種子島上陸 1600宇宙科学技術館 1700宿着
最終的には11時間ほどかかってしまったのだが、ヨーロッパ行くのと大して変わらない事実に愕然。天気はビミョーで宿もビミョーで、しかし自然は素晴らしい。だがしかし自然観察にきたわけじゃないのでやっぱりビミョー

[フライト]
とにかく雨。そして国内線なのに飛行機に乗り込むのにバスを使わなければならない。ターミナルにぢか付けされている飛行機たちがうらやましい。本当うらやましい。ちなみにSNA、スカイネットアジア航空という聞きなれない会社なのだが、どうやら格安便の会社みたい。機体はボーイング734、つまり737-400.小型のジェット機で翼は席から見るとやたらとほっそい。そして双発のエンジンはかなり胴体よりの主翼下に前方にせり出すようにつけられているので、直接は見る事は出来ない、が、当日は雨が降っていたので、ジェットエンジンが作る風で水溜りが押しのけられていることからそのあたりにエンジンがあるのがわかる仕掛け。時間が早いせいか、席は窓際が取れてしかも隣は空席。狭いのでリラックスとは程遠いがまあまあ。離陸もやたらと待たされる。込み合ってるのはわかるけど、交通渋滞じゃないんだからあらかじめわかってる事なんじゃ??クルマとは違い、あらかじめトラフィックのわかっている電車のダイヤと同じなんだからうまく組めよ、とか思ってしまう。離陸後は右に急旋回。北東向きの離陸なので東京湾側に傾くわけだが、かなりコワイ。おそらく後ろの飛行機に進路を空けてるんだろうが、すぐに雲の中に入ってしまったものの、そこがまたスリル満点。飛行機ってやっぱ面白いかも!そして小型機のほうがスリルがあっていいかも。フライトはなかなかシートベルト着用のサインが消えなかったが、大きな揺れもなく御前崎上空で電子機器使用許可が出たので早速ログ取り開始。でも快適すぎて退屈でうとうと寝てしまう。紀伊半島をかすめ、四国をかすめて九州に着いたが、変わっていく景色、そして雲の形を見ていると時間はあっという間。次はもっと睡眠をきちんととって望めばさらに快適かも。
[鹿児島市内]
空港に降りてバス乗り場に行って驚愕。市内行きのバスが大行列。結局乗れたものの、自分の後の人は次の便に。15分後。致命的な遅れではないんだろうが、暑い中15分立って並んでいるわけだから正直楽じゃないはず。そして補助席の一番前の席でバスのパノラマを堪能。貴重な機会なのでこれはこれでよかったかも。高速を降りるまではあっという間。30分強くらい。市内に入るとぐっとスピード低下。そして懐かしい鹿児島市外。道路や車両の雰囲気が九州。実に九州。が、天文館でバス停を降りてからが困惑。道がわからん。荷物は重い。バスの切符売り場のおねーちゃんにはバス停を聞いたが、みなと行きのバスは30分に一本、待ち時間25分。で諦めてちょっと歩いたが、地図もなく、荷物を持つ手も痛くなったのでギブアップしてタクシー。タクシーで5分程度(信号待ち入れても・・・)で港に着き、フェリーのチケットを無事押さえたら、フェリー乗り場の構内にあるラーメン屋、我流風(がるふ)で定番醤油豚骨ラーメンを注文。白濁というより乳化したスープはこげ茶。山盛りのねぎと焦がしにんにくを細かくしたもの(だと思う・・・)が乗って雰囲気はそれらしい。麺はストレートの細麺だが、博多よりはやや太くだいぶ柔らかめ。こういうとこで食べられるラーメンにしては良かっただろうか。

[船(高速船)]
まず、搭乗手続きは15分前までに、などと書いてあるにもかからず、乗り場がどこかもアナウンスされず。桟橋らしきところに来て、どれに乗るのか観察していたが、実際に乗船開始になるのは出発の10分前から。時間としては十分なのだが、何しろ本数が少ないのでかなりデンジャラス。船は入れ替わり立ち代り桟橋に横付けされるが、どれが乗る船なのかは微妙なところ。人を乗せずに桟橋を離れるものもあり。船、といってもジェットフォイルという高速船らしく、座席に座ると飛行機っぽくシートベルトを締めさせられる。基本的に離席禁止なので船の上から景色を見て、とかはできない。これはどこにも書いていなかったのでちょっと衝撃だった。旅情などというものにはここには一切ない。かわりになんとこの船は浮かんで走るらしい。そしてジェットエンジンにより水流を後ろに噴射して走るらしい、と面白そうなおもちゃ。後にGPSのログを見ると出港して数分で時速80kmに達している。フェリーよりも乗り心地は浮遊感がある。船であり船でない、ビミョーな乗り物。
[種子島上陸]
西之表港から種子島上陸。レンタカー屋が待っているのでまずレンタカー屋に。借りられるクルマはヴィッツであり、先代のモデルだ。これは一度は乗ってみたかったので願ったりかなったり。何の気なしに鹿児島までドライブした話をしたら結構受けていた。島の人は5000kmもドライブしようとは思わないらしい。いや、本土でもあんまりそういうことする人いないから。
で、西之表は島北部、宿は南部の先端なのでこの南北に細長い種子島をクルマで縦断しなければならない。およそ50-60kmといったところだが、交通量は少なく、県道76号を使うと道幅もそれなりにあるので運転はしやすい。しかし電子制御なのだろうか不自然なステアリング、スロットル、そしてふみどころのわからないブレーキ、姿勢制御しにくいへにゃへにゃのサスペンションにとっても手を焼く。何よりパワーがない。多分1000ccか、1300ccか、昔のシビックを彷彿とさせるパワーのなさ。それでも4時前には宿に着く。大通り沿いのわかりやすい場所だったのでまずは種子島宇宙センターの敷地内にある科学技術館に。時間もないのでさらっと流したが、驚いたのが一般道から宇宙センターに入るとき。一応看板やら開け放されたゲートやらはあるものの、あまりに自然にどんなクルマでも進入可能。かなりびっくり。センター内には綺麗な海岸もあり、当然一般の人も遊んでよい・・・んだよな、これは、というのも誰もいなかったから。結構綺麗な海岸だったのだが人気がない。後に5日間の全島調査により局地的局所的現象ではなく種子島全体に漂う共通するビミョーな空気であることがわかるわけだが。
[宿]
5時過ぎに宿着、部屋に案内されるも、とにかくがたぴし。もちろん木造、部屋数は多いが、手作り間溢れる雰囲気。増築が繰り返されてそう。部屋は狭いが、いや狭いからエアコンは良く効く。清潔感という言葉の定義をちょっと見直しさえすれば4日滞在する事も不可能ではないのか、と前向きに考えておいしい夕食をいただく。が、食堂は微妙にリラックスできない。食事はおいしいのだが。風呂もかなーり微妙。汚くはないのだが。あまりにアレなので疲れて寝た。というか寝るしかなかった。