パーソナルディシジョンメイキング

かなーーーり考えた挙句、明日のレースは棄権することに決めた。
理由は様々だが、論理的にもっとも大きかったのが、「失敗は繰り返さない」ということであり、無茶無理無謀の練習の挙句怪我したわけだから、再び無茶無理無謀のレース出場をするのは道理に合わないわけだ。道義的にはレースというシビアな環境の中(アップダウンコーナーありのコース)では落車追突すれば他の走者に危害を加える可能性が大きく、それとわかっていて出場するのはスポーツマンシップに反するからだ。物理的メカニック的コスト的問題としては、ここで無理してまた落車でもしようものなら、今度こそ新車ご購入となるのは必至であり、直してもらっている身としてはありえないことだ。そして、最後に、やせ我慢的に言えば、ここでポイントリーダーをせこせこまもらなくったってすぐに勝って上に上がる!という根拠のないやる気である。
まあそんなこんなでとにかくりんさんのうちに6時間かけて自転車を受け取りに行き、ぴかぴかに整備された自転車をありがたく受け取ったあと、店長のところで油を売り、最後に病院に行って処置を受け(緊急扱いなので、若干値段が高かったが)、昼下がりの日差しとスコールのあとの微かなそよ風にあたりながら涼宮ハルヒの退屈を読んでいたわけだが・・・、これほど気持ちが楽になるとは思わなかった。まるで天国にいるようだ。なんだか続ける気力までどこかに行ってしまったかのよう。クルマの窓から見えるラーメン屋に入っちゃってもいいかな、いいよな、みたいな一時の気の迷いを実行に移しそうになってしまった。まあ今はいいか。