遠すぎた白砂山

昨日自転車方向で色々と搾り出してしまったので今日はもうろくなものは残っていないだろうということでブランクが3ヶ月にいたる前に山へ行こう!と意気込んだのもつかの間、昨日の疲れで大幅に寝過ごし。

本日の目的地は白砂山。関東平野の最果て、上越国境の名峰(非百名山)。この登山口である野反湖畔に始めて訪れたのは2012年の5月という記録が残っている。足は隼。

それから3年の歳月が過ぎ、いつか登りたいと言っておきながらアクションできない病の兆候を敏感に感じ取り本日強襲することにしたわけだが足は何故か隼。それは8がね、、、とまれ、機動性を生かして1ストップでの現地突撃を実現したが標高があがると雨のぱらつく割合が増えてきて仕方なくカッパを着込んでの到着。

富士見峠の視程は100メートル。ビジターセンター側に登山口があるのは把握していたがこの視程では登っても白いだけだろうし何より遭難が怖い(そもそもこの程度の登山道で遭難なんてするわけないのに気持ちが既に負けている)

結局弁天山経由でエビ山登頂に切り替え(白砂ルートは次回に残したいという・・・)とりあえず少しだけ歩いてみるが雨だからという理由でライディングブーツを履いたままにしてきたがこれ、ムリ。ボトムもライディングスーツ+雨具では行動力が落ちてしまう・・・結局足元は諦めて軽装+雨具でのスタート。

弁天山への道のりは気持ちのいいもの。シングルトレールに高山植物が咲き誇っている。しかし登りは意外とキツイ。キツイところもある。雨具の透湿性にも限度があるのでペースを上げられない。弁天山はすぐ。展望はない。しかし周りの光景は悪くない。

そのd後エビ山までの道のりが結構きつかった。大きくおり、そして登る。この降下が大きくてこんなもんかな、と疑いたくなる程度。おりきった地点から臨む山の大きさと言ったら。おぉ、これにのぼるのか、という程度。これは下が笹で上に潅木があるからこう見えるのであるが、なんでだろ。普通逆だと思うのだが(下が潅木で上が笹)、それはおそらく昔この一体が高層湿原に類似した池沼地帯であったことに関連するのかもしれない。池沼あるいは湿原においてはいわゆる樹木は生長することができないというあれだ。で、その山塊をなんとほぼ直登で登り、もう勘弁してくれというところで再び降下して登り返すとエビ山。この間雨脚は強く待ったり弱まったり。これには参った。このような特殊な場所に通じる道路は時間雨量が基準値に達すると交通規制され出ることも入ることもできなくなるわけだ。まあしかし稜線において降っていても下界では意外と降っていなかったりもするしと自分に言い聞かせながらそそくさと記念撮影すると下山を開始する。

が、ここで軽いミスを犯しエビ沢へ折り返して下山せずにピークからてんばへ向う道を選択してしまったので行けども行けども下山できない。この1.4kmがこんなに遠いと思ったのも久しぶり。この心理はやはり通行止め効果かな。そして湖畔までおりきると時刻は17:00.そして富士見峠まで・・・5km。オーマイガっ。

が、結局この残り5km、霧が晴れた状態で夕暮れの野反湖を堪能する最高のハイクになった。ほぼ18:00に富士見峠に帰還。
雨はほぼ上がっていたが服は濡れきってしまったので服のチョイスには悩んだ。メッシュジャケットのみで寒さに耐えられなければワンミスでの転倒もありうるかも、もちろん隼でそれをやると非常にまずい事態になってしまう。どちらかというと暑い場合に調整したほうがよいだろうということで下は雨具なし、上のみで下山を開始。これが奏功して下山中に体がこわばるようなことはなかった。ただウェットでツイスティだったので対向車がぽちぽち着ていたことも含めるとあまり気は抜けなかったのだが。

日が暮れきった山道を渋川方面へ戻るがタイミング悪く雨が降ってきてしまい、路面は鏡状態。前が全く見えない。いやーまいった。原町の焼肉店あおぞらに駆け込むと店のおにーちゃんが気をつけて帰ってくださいと。そりゃそーだ、この気象条件でバイク乗るのはマジでいかれてるよ。が、こちとら帰らないといけないわけで。結局そこから先雨は小降りになり事なきを得たが細い街道を隼で走るといつもギリギリ感がはんぱない。走るたびに寿命が縮まる思い。

関越は天気が悪かったせいかそれほどの渋滞はなく無事に帰ってくることができたのだが。

白砂山は色々な意味で遠かった。次はまた3年後、2018年か。。。