遅れてきたジャムおじさん

最近、いい歳になったにもかかわらず(いや、だからこそ、か?)食パンを見直している。元はと言えば春のパンまつりとかローソンのキャンペーンの影響なのだが、プレーンな食パンというと今まで何か味気ないできれば他のモノが食べたいというような印象を持っていた。だって食パンはどこまでいっても食パンだし、と。
しかし改めて食パンをちぎり口に入れてみるとなかなかどうして馬鹿にしたものじゃない。最近品質が向上しているのか昔からそうだったのかはよくわからないが、とにかく現時点で食パンというのがなかなかナイスな食材であるように思えてきたのだ。となると普通に食べることにあき足らず一手間加えたいと思うのも無理からぬことだ。
我が家にはトースターがない(!!!)のでフライパンで焼いたりもしてみたがやはり食パンは風味が生きる生が一番のように思う。そしてそこにジャムやらピーナッツバターやらをつけて食べると飽きるどころかますます食パンが好きになってしまったではないか。

というわけで食パンにつける事を意図してイチゴ、ママレード、オレンジ、ブルーベリー、ピーナッツ、チョコレート、といったオーソドックスなトッピングが揃っているわけだが、我ながらここまでくるとジャムおじさんを名乗ってもいいんじゃないかという錯覚すら覚える。

食パンを楽しめる人生って、しかし、悪くないな、と思う。