南アぐるり旅DAY2

朝起きると目の前に緑色の湖が広がる。南アルプスの登山基地になっているようで、この季節なのに車がたくさん止まっていた。みんな山にいったのだろうか。となりに車がやってきて自転車を下ろしていた。マウンテンバイクかぁ。
それを横目にダム見物へ。ダムにはトイレがある。これ、野営地には重要。その後井川ダムまで下る。これもなかなかの見ごたえあり。さらに下って山道圏を脱したのはもう10時とかそういうレベル。
そこから悩んだ。次はどうする?梅島温泉は林道が走り応えが有りそうだし一応帰る方向だし、これでいいや!と決めたのだが林道は崩落により通行止め。まあこういうこともあるよね。この季節にはね、とおとなしく引き下がると滝めぐりを続行。歩いて片道1.2kmだけど山道だから結構な運動に。途中つり橋はかなりひやひやだった。新梅島温泉の立ち寄り湯黄金の湯に。なかなかいいお湯。ちょっと、結構ぬるいけど。併設の食堂は微妙だけど。ほかにないんだもん。景色は山また山。さて、下山してかえることもできたのだが、何を思ったかぐるり旅をしないとアレな気がしてきた。これ、悪い癖だ。直さないと。
だが奥の手がないわけではない。それが新東名だ。新清水から高速に乗るとあっという間に50kmくらい稼げてしまう。いうほどいい道路からというと疑問だ。みんな目が節穴なのでは?
高速を降りR153へ入る。ありゃ、これはフルコースだぞ。注文してから気づくなよ俺。R153は南アルプスを縦断する道路だが崩落が激しすぎて全面開通していない。どんなところにでも道路を引いてしまう土建国家日本ですら敗退した(需要のなさもあるけど)大自然に、日が暮れようとする時間から挑んじゃうわけ?
秋葉神社(あきばじんじゃ)は日よけの神様として有名だが、秋葉原(あきはばら)はもともと秋葉の原(あきばのはら)だから(あきばはら)が正しい。生粋の秋葉野郎としては参拝マストな神社だが、、、人がだれもいない。確かに何人かとすれ違ったが、参拝中は一人。景色はよい。すごくよい。空に浮かんでいるよう、とも表現できる。これほど眺めのよい神社はそうないと思う。しかし交通の便が悪そうだ。マイカーがないとこれないな。あっても道はアレなので普通の人は遠慮するんだろう。下の市街地にも神社があると見た。それにしてもすごいスケールの神社だ。
気を取り直してR153を往く。なんの断りもなく2車線の道路は1車線になり、ヘアピンカーブになり、そのうち国道でもなくなる。途中青崩峠までの分岐があったからいってみたがすごい傾斜。結局途中通行止め。こういう地形でも迷わず攻め込めるのが車のすごいところだ。隼ではこうはいかない。
いったん戻って兵越峠への林道を駆け上がる。対向車の処理が大変。その後の下りは絶品だ。すごい景色だ。これ昼に走りたかったなぁ。この峠を越えると上村に到着。4年レースに出ていたのでいつもの、っていう感じだ。時間も時間なのでトンネルを抜け高速を使おうとしたのだが、カーナビの案内した道がまたしても1車線のモンテカルロなコースで何を思ったかこれをフルアタック。夜だからこそできる走りで駆け抜けた。もうやめたほうがいいな、とおもった。
その後再びGSない病に困りながらも伊那ICから中央に。この時点で2130.家に帰ったのが2330.順調すぎるほど順調だった。渋滞もゼロ。最終的に南アの一周に成功した。アホだ。
とにかく疲れた。猫をかまってやるのもたいへんだ。