旧正丸伊豆が岳子の権現縦走

ようやくひざが治ってきたので秩父で散歩でもするかと西武秩父線正丸駅に降り立ったのが1130ごろ。いつもながらげきおそだ。今日の目的は旧正丸峠からの縦走で西吾野駅までだ。個人的には調整というかこてしべ的なニュアンスで向ったのだが。

まず旧正丸峠までは比較的穏やかなのぼり。道は悪くないが倒木などがちらほら。一旦車道を挟んでふたたびしばらく登ると峠だ。やっぱり自分の足じゃないと来られないところに来るのはいい。しかしそこから伊豆が岳方面に向おうとしてびっくりした。急勾配の尾根沿いに道がつけられてはいるがすべりやすく、いままでのぼってきた山の中でも屈指の難度、勾配だ。その後もかなりのアップダウンに苦しめられようやく現正丸峠に到着。


休むまもなく伊豆が岳方面へ入る。この道は一回歩いたことがあったが木の根や石が多くてたびたび足の親指を打ち付けてしまう。これが非常にきつい。トドメは男坂だった。山頂まであとわずかだと思ったが巻き道の女坂、尾根沿いの男坂と書いてあったので折角なのでクサリ場初体験とばかりにのぼってみたのだが超怖い。オーバーオールで見ると角度的には50-60度というところなのだろうか、しかしそれはもちろんオーバーオール、部分的には70-80度のまっ平らな岩がそびえる恐怖ポイントだった。岩にへばりつくようにして登る。恐怖のあまりからだががくがく震える。これ、おちたらただじゃすまないよな、、、死亡率30%くらい?のぼるにつれて下を見る勇気は消し飛んでしまった。のぼるのに難しい岸壁を降りられるわけがない。意を決してのぼりきる。達成感はあったがやはり下を見る気はなく一刻も早くその場を離れたかった。しばらくして落ち着いたところで大きめの岩に登り記念撮影。ほどなくして伊豆が岳山頂に到着。

しかしここもほぼ素通り。景色は良かったのでゆっくりしたいのはやまやまだったが汗をかいていたので休みすぎると冷えてしまうしなによりスタートが遅かったので時間に余裕がなかったのだ。パンもおにぎりも止まっているのはリュックから取り出すときだけ、基本歩きながら食べた。

そこからも木の根に悩まされながら天目指峠に到達。小さなほこらに合掌。だが子の権現まではここからさらにのぼりがある。のぼりがあるということは下りもある。山において登りがいやだというのは初級者中の初級者であり、本当に体に負担がかかるのは下りである。技術的にも難しい。のぼっていて滑落する人は少ないだろうが下りではちょっとの油断で転倒や滑落の可能性がある。もう時間ギリという感じで子の権現に到着するといよいよかすかになった残照を頼りに下山にかかる。


しかし林道に出たのは予定ポイントを大きく外れた滝不動前だった。登山道通行止めのようなマークがあったので途中でちょっと疑問があったが早めに降りたのだった。そこからのある気がまた長い。のぼりはともかくくだりの林道歩きはちょっと・・・吾野駅に着いたときにはもう日が暮れきるかというタイミングだった。帰りの電車は空いており(あたりまえか、こんな時間までヤマにいる奴はそういまい)しかし乗り換えの間かなり寒かった。mammutのpalseジャケットは全然防寒性能ないんじゃないの!?失敗したなぁ。

GPSのログは途中1kmほど途切れているがそれでほぼ19km。トータル20kmといったところか。ハーフマラソンに匹敵する山道を歩ききったことは結構な自信になった。