奥多摩周遊リトライ

ちょっと寝坊したので福島行きはやめて奥多摩周遊に繰り出した。アプローチに2時間を要するが、その程度であれば多少寝坊して昼前になっても十分日のあるうちに帰ってくることができる。多摩地区はとっても山に挑みやすい立地なのだ。(実家にいたころは、まあ、どうあがいてもムリだ。)
いつもの多摩サイ五日市街道経由だったが山に近づくと空模様は今にも雨が降ってきそう。毎週きているからコースについてはもういい加減に、というところなのだが、走るたびに、アレこんなにきつかったんだっけとか言ってるんだから不思議だ。タイム的にはかなり遅いし足が前に進んでいかないのだがコレはまあ仕方ないというよりはそういうものだと納得してはいる。長いことろくに練習していなかったし、ましてや山に来ることもほとんどなかったし。というわけで這うようなスピードで都民の森前を(涙をちょちょぎらせながら)通過し、奥多摩周遊最高地点を目指した。奥多摩周遊は言うまでもなく多摩湖の周囲の山を尾根沿いにぐるっと一周する道路だが、尾根沿いにでるのはほんの一瞬だ。が、その一瞬、奥多摩湖側の景色とその反対側の景色が一度にみえる、”ザ・尾根”みたいなところがある。これは非常に爽快だ。伊豆の尾根道のように海まで見渡せて山はこれだけかい、みたいなものじゃなく、見渡す限り山。山好きの人にはとっては堪えられない。天気はガスってしまってあまり遠くまでは見通せなかったが帰ってそれが良かったように感じた。
結局月夜見第二駐車場で折り返したが、ここ奥多摩周遊では名物といっていいが、ところどころに花が供えられている。もちろん事故死したライダーを悼むものだ。まあ奥多摩でなくてもあるのだが、市街地であれば即死さえしなければ救急車にすくわれる可能性も十分あるが、奥多摩の場合は看板にも書かれているが事故ると病院に収容するために長時間を要するので医学の向上による蘇生が難しいのだ。場所はというと下りコーナーのアウト側で確かに飛び出したら死ぬなというところばかり。そういえば隼を買ってからは来てないなあ。だが自転車のスピードでは全開で飛び込みコーナリングできる。うっかり自分がうまくなったように錯覚してしまう。そして下り名物クルマにせき止められながらの長い長い下り。クルマは好きなところでブレーキをかければいいんだろうが、自転車はコーナリングの途中にブレーキされると殺意すら覚える。大抵はリアブレーキで対応するのだがそこに溝があったりするとリアが流れてとっても危ないからだ。そもそも全く踏んでいない(重力のみで下っている)自転車に張りつかれるなんて下手にもほどがある。運転に自信がないのであれば山道を走るのは自粛すればいいのにと思うのだが。
などと思っていたのは傾斜がきついところだけで檜原街道はアップダウンのあるゆるい坂道なので下りとはいえそれなりに踏まなければいけないところも多い。コレが疲れた足にはかなりキツイのだ。ひぃひぃいいながら最後には雨にも降られ、それとは関係なく多分バッテリー切れで最後の50kmくらいセンサーの情報もなく(センサーを見てペースアップするかどうか判断している身にはこれまたきつい)大変だった。そしてやっぱり夕飯以降食べすぎ飲みすぎな気がする。