こんなきたない部屋から星をみちゃいました

連休最終日もほぼ自主自宅謹慎もとい自宅警備員状態だったが同期Kの名言を思い出した。「こんなきたない部屋から出勤していい仕事ができるわけがない」おそらく彼は天才だ。その名言は俺の部屋の部屋に向けられたものではなく、つまり彼自身の部屋について言及していたのだが、いいえて妙な事実だなと思う。部屋が散らかっているならば部屋の持ち主も散らかっているのだ。主に思考というか方向性というか、あるいは志向というか、嗜好というか。それがとっ散らかっている時にはおそらく部屋もとっちらかっているのだろう。とまあ、哲学や脳科学について論じるつもりはないが直感的に思った。

で、そんなとっ散らかりを何とかするべく今日は忘れ物を取りにいくことにした。正確には昨日からはじめたのだがバンダイチャンネルでToHeartRememberMyMemoriesを契約した・・・ってこれじゃぁちらかるばっかりじゃないかと思いきや実はそうではなく、自分の不毛な生活はここらへんから始まっているような気がするのでその根本原因を解決することでコントロールを取り戻そうという戦略だ。戦略なんだ。ただボーっとみているわけではない。たぶん。

1日かけて視聴し終わったが、果たして俺は忘れ物を取り戻せたのだろうか。5年、いやToHeartに出会ってから10年が経つだろうか、それだけ時間が経ってしまった時点でもう忘れ物を取りにいけるわけなどないのだ。なんとなくわかってはいたけど、それでもやらないわけにはいかないというか、取りにいく決意ができた時点で取りにいかなければいけなかったタイミングが終わっているのだから矛盾している。

掃除も洗濯も、布団干しもやるにはやったがどこか虚無感が漂う。天気と眼鏡を会社に忘れて(バイクに乗るためには”特定のメガネ”をつけないといけないのだ・・・)出歩けなかったこともあるけど、これって燃え尽き症候群?確かに今年は攻めて攻めて攻めまくったけれど、、、このままだとヤバイな。

などと思いつつベランダ越しにソラを眺めているとふと輝く星が目に付いた。そこで気分転換に久しぶりの天体観測をしてみることにした。機材を出すのは多少面倒だったがガイドもフォーカスも即使用可能な状態でスタンバイしていたのだった。単に前回やりっぱなしにしただけかも。で、光る物体はどうやら木星のようだった。木星は地球から最も観測しやすい惑星らしい。輪なのか縞なのかわからない模様と衛星が三つ。ガリレオ衛星というやつだ。四つ目は見つけられなかった。フォーカスをあわせると点というよりもレンズについたゴミにしか見えないが空のかなたにそれは確かに浮かんでいるのだ。コレが見られただけですっかり機嫌がよくなってしまい駄目な週末をひっくり返せた気分になった。あくまで気分だが。