一度あることは二度ある

今週末は天気が悪くなりそうだったのでF1観戦はやはり自粛し家で引きこもることにした。とはいえ今年はいつつどもえという異常な状況なのでフェルナンドの顔でも記念に拝みにいきたい気が少しはあったりなかったり。
だからもう昼近くなって布団からおきだしたときにはさすがに不機嫌だった。そしてF1のことはできるだけ考えないようにとバンダイチャンネル化物語を契約して一気見してふと気がつくと日は暮れており、そんなんで一日つぶした不毛感にうわごとのように「戦場ヶ原蕩れ〜」とかつぶやいているとレコーダーにF1の予選が録画されていた。
すると!なんということだろうか。雨で翌日に順延とな。そう、俺は覚えているぞ。2004年俺は予選のチケットだけを握り締め色あせた赤いプレリュードで鈴鹿に向かったのだ。もちろん下道で、徹夜でだ。その日も雨でヘビーレインを巻き上げながら走るF1マシンがレインタイヤで車高も高くちょっと不恰好に見えていた。しかし予選はいくらなんでもやるだろうと踏んでいた。というよりF1の歴史の中で土曜日に予選を”やらない”などということはなかった。F1は天候の影響を受けやすいスポーツである。何しろサーキットの多くは山の中や森の中に作られるのが普通で雨で予選が中止などといっていたら競技が成り立たないからだ。しかし。その日カミカゼが吹き結局予選はキャンセルとなった。雨の中撮影を強行した親父のオリンパスC600UZは見事に沈黙し、予選も見れず、とはいえ決勝のチケットも日程の余裕もなく(そう、ちょうど研究生活で一番忙しい時期だったからな・・・)なくなくそのままサーキットを後にしたのだった。一体何をしに行ったのか今でも疑問に思うことがなくはないが、まあ、そういうことが確かにあった。
あれから6年、忘れかけていた記憶がふと脳裏によみがえり俺は予選が中止になった事実よりも余計なことを思い出したことに非常に腹を立てたわけだ。正直な話、あぁ、いかなくて良かったと思ったとして誰も俺を責めることはできまい。しかし良く拭くもんだなカミカゼ。呪われてんなホント。