ふくしまツーリング

明日は夜勤なので日帰りのツーリングでもと思い福島へ。なんか西に行ったらいくだけで終わっちゃうような気がして。
外環大泉から東京を横断し常磐へ。友部でそば+納豆たまごご飯の定食を食べると一路北上、いわき勿来ICで流出。天候は曇り、でも気流はそれほど悪くなくリラックスして走れた。R289で阿武隈高原を横断を試みるが雰囲気はいいもののかなりの難所。どこが難所かといわれると困るがブラインドコーナーがやたら多いことと途中でコーナーの曲率が変わること、かなぁ。路面はほどほどだがお世辞にも良くはない。何度もオーバーランしてへとへとになって棚倉に到着。ここは以前全日本ラリーの観戦で(結局行きはしなかった。何でなのかはもはや思い出せないのだが)下調べをしていたので地名だけは頭に入っていたのだ。たしかにラリーしても問題なさそうなところだなと痛感。そのくらい田舎ということで。
棚倉から先は急に市街地的になり白河にいたっては春日部とあまり変わらない(春日部でなくてもいいが)。白河の関の看板が見えたので思い立っていってみた。記念碑が建つだけで関所の設備が復元されたりしているわけではないが、何でも奈良時代(つまり千年以上前)に機能していたんだとか。そして律令制が廃れると関所もなくなってしまったらしい。つまり1000年前からあったが数百年使われたのち、1000年ほど放置されたという放置プレイなスポット。松尾芭蕉なんかがわざわざ訪れているので廃墟巡り的な遊びがすでに江戸時代にあったのかもしれないが雰囲気はあった。いわゆるパワースポット?そして寄り道のスイッチが入ってしまい南湖公園も訪問。コレは人工の庭園らしいのだが確かにあまりに調和の取れすぎた池の浮島を眺めていると時間を越えて江戸時代にまぎれこんだようなシュールな感覚。寄り道しすぎてもなんなので白河ラーメンを食べてひといきつくと白河小峰城☆に。ここは天守ではなく櫓が代用天守なので比較的コンパクト。現在でも堀と石垣がのこり、櫓には無料で入ることができる。内部は木造で新しいんだな、復元かなと思ったら戊辰戦争の玉のあとがあいていた。本物かよ。ボランティアのガイドもほのぼのとして、城の中では屈指の雰囲気であった。思わず募金をしてしまった。
気合を入れなおし会津を目指す。R289をキープしたかったがミスコースしR294に入ってしまった。戻るのもあほらしいのでそのまま道なりに走りリカバーを目指す。R121からR289に戻り塔のへつりを観光。コレはがけなんだけどそれが仏舎利のように見えるというものでいわれてみれば確かにそう。いわゆる巨岩奇石である。多いねそういううの。ここでは山葡萄ジュースを1杯飲む。あまりすっぱくなく濃厚な甘みであった。さらに先を急ぎ田島でR400に乗ろうとしたら落石通行止め!だとか。なんてタイムリーな。仕方ないのでR401で迂回しk32で柳津を目指す。RだろうとKだろうと通常都会の人が知っている道ではない。険しすぎる。コレを同じ道と表現していいのだろうか。否。そのために酷道険道という言葉があるんだ。そうなんだ。酷道ついでに農道みたいなところを通ってたどりついたのが柳津地熱発電所☆。山の中に忽然と現れるという表現がただしいのかわからないが、地中からの蒸気を通す直径2メートルはあろうかという巨大な銀色のパイプと冷却塔からこだまする蒸気の漏れる音、タービンの動作音など超サイバーパンクな空間が展開されいた。ありていにいうと阿鼻叫喚だ。これ、ちょっと、いいのか?発電所の設備までは手が届きそうなほど(というのはいいすぎだが)近づくことができる。蒸気の管にいたってはおそらく触りに行くことができるのではないか?というほど。もちろん展望スペースがあり、巨大な冷却塔が蒸気を吹き出す様を間近でみることができる。正直に言うと怖い。3分後に大爆発します、って言われたら本気にしちゃいそうな怖さ。でも着て良かった。世の中こういうものが本当にあるんだね。
さて、この険しい道を乗り越え目的を達成できた喜びに浸るまもなく険道を伝って会津若松へ向かう。R252からR49だ。この道はかつて何度か使ったことがあるが不思議なもので景色を覚えているのだ。燃料警告灯にビビリながら会津若松城☆へアプローチする。看板どおりに走っているのだがやたらと曲がらせられてしかも道が混んでいて参った。看板には鶴ヶ城とかかれていたが、愛称かなにか?到着して驚いたが本丸天守は改築中で表も裏もびっしりと足場が組まれとても鑑賞に堪えうる状態ではなかった。ががーん。が、城郭としても当時の姿を残すこの城は石垣を散策するだけでも興味深い。ただここ、なにかいる。確実にいる。調べると戊辰戦争でずいぶん派手な戦闘になったようだ。まあ城なんだからしかたないのだがそういうのはできるだけ遠慮願いたいものだ。
夕暮れの鶴ヶ城を後にすると喜多方ラーメンで腹ごしらえ。しかし喜多方ラーメンなのに店の名前が来夢(らいむ)っていうのは。その後会津若松ICから磐越に乗る。電光掲示で雨の表示。かなり迷ったがまだ走行経験のない磐越郡山-いわきを選択する。もとい磐越は今回初めて、なんだけど。常磐に入っても雨はちらほら降っていてそれ以前に気温は一桁(また!?)で色々困ったがまあ困るには慣れている。二輪高速走行の経験値はそれなりにたまっているのでメンタルでもそれなりに余裕がある。結局常磐外環と戻り行きは300、1550帰りは1400,250だった。朝も早ければもうちょっと安できるのにな(体が持たない、かもだけど)

文中白星が本日のメインチェックポイント。もちろんミッションコンプリート。だいぶこなれてきたかな?
走行距離 851km@隼