ツールド岩手〜森のクマさん編

そろそろ5月も終わりということでちょっと東北に挨拶に。水沢のわびさびの効いたビジネスホテルでささやかな朝食を食べると中尊寺へ。金色堂もすごいが被い堂だけで十分見ごたえがある。すごいことだ。神仏混合ではないが目と鼻の先には神社も。なにやらわっかをくぐるといいんだとか。一旦北上までR4で戻り遠野へ。カッパ淵を見学。何の変哲もない小川だがこの光景デジャブだ。実は遠野は2度目なのだが、前回よった覚えはないんだけどな。淵はただの小川という雰囲気。ナニをどうしたらここにカッパが?という程度。でもしっかりカッパ太郎のぬいぐるみとカッパの箸起きを購入。ミーハーだなあ。
そして本日のメインディッシュ本州最東端の地鯔ヶ崎を目指す。前回と同じく南から重茂半島にアプローチだ。釜石に近づくと急激に寒気が増す。表示は9度。冬としか言いようがない。過酷過ぎる自然、しかしその自然を体験できることに感謝と余計なお世話感とマジでやばい感を感じつつ道の駅やまだで休憩するところまで前回と同じ。やっぱこうなるよね。
そして岬へは片道4kmを歩くのも同じ。GPSのラップを打ってポケットに放り込むとトレッキング開始だ。本州で最も東のトレッキングコース。半島をぐるりと回りこむ道は普通に落石が怖い感じだがそれ以上に怖いのはクマ。岬から帰ろうとしたら茂みの奥から大型の獣のうなり声が。全身から即座に冷や汗が吹き出し生命の危機であることを告げる。確かにすれ違った人はラジオ鳴らしてたよなあと思い携帯を操作しようとするが手が震えて思うように操作できない。やっとのことで音を出すとゆっくりとその場から遠ざかったわけだが20分くらいは生きた心地がしなかった。一生に一度はしておくべき経験なのかもしれないが、3回やると1回は死ぬだろうからほどほどにしないといけない。
こうして8km2時間の命がけ(に期せずしてなってしまった)トレッキングを終わらすともういい時間。宮古の浄土浜もいいが小岩井農園にいきたいなーとかすかな希望を持って盛岡へ向けてひた走る。川沿いの道は確かに通った記憶がある。4年前かぁ。
結局盛岡に着いたのが18時ちょっと前、さすがにコレでは無理だろうと市街の盛岡城址もパスし盛岡南から高速に流入。SAで盛岡冷麺を食べて1時間ほど快調に走るが仙台の手前で雨が降り出し結局6時間もの間豪雨の東北道を疾走した。もとい危うく失踪するところであった。最後にはジャケットはただの保水袋と化しどうすることもできなかった。下着を替えたが焼け石に水。25時に帰宅しもうばたんQだった。