迷える子羊

隼に乗り始めてそろそろ半年、寒い時期をそれなりに我慢して乗ってきたわけだがふと迷う瞬間がある。俺なんでこんなきついことしてるんだろうと。そのたびにどこか帰る場所、つまりなぜ隼に乗ったのか、隼で何をしようとしていたのか、どういうゲインとコスト(とリスク)を見込んでいたのか、ということについてどうしてもはっきりさせておかねばならない状況になるわけだ。なのであえてまとめてみようと思う。ここでは当初の目的というよりは現時点でこう考えて行動しているという理由付けとして、になっちゃうけど。

いつもお世話になっております。下記質問にお答えいただけますでしょうか。
Q1 なぜ隼に乗ったのでしょうか
A1 特に理由はありません。スポーツツアラーでカウリングがあり、セパハンであることが必要と考えております。なお隼はブランドになっているので一般層へのプッシュも多少は考慮されております。
Q2 隼で何をしようとしていたのでしょうか
A2 STEP1は夏の八耐を観戦することです。その後は順次日本国内を高速を利用したツーリングを実施します。STEP2として本土最南端、本土最北端をそれぞれ単独で走破し帰還します。STEP3として最南端から最北端まで走破し帰還します。
Q3 隼を乗る上でどのようなコスト(とリスク)を見込んでいましたか
A3 特にありませんが車両が高速を使用する前提なので高速代と、長距離を移動する全知恵で荷物の積載を諦めシングルシーター化したため宿泊代は適宜必要と考えます。なお高速域でのクラッシュによるリスクも見込んでいます
Q4 ミッション優先の移動をすることの意義はなんですか。観光地に行きながら観光をしないのは何故でしょうか
A4 隼で移動することのミッションは隼で走行することでしか経験できない知見の収集にあります。すなわち”二輪車というセンシング、フィードバックに優れた媒体で、短期間で日本国内のさまざまな状況の道路を移動すること、それに伴うマネージメント”自体が目的です。観光名所を見るだけであればクルマや飛行機などの交通手段を使用するのが適切だと考えます。
Q5 厳しい気象条件の中でのツーリングを実施するのは何故ですか、もっと気候を選べば余裕を持ってツーリングができるのではないでしょうか
A6 積雪や路面凍結などの危険な状態で二輪車を走行させるのは社会的に許される行為ではないのでそのようなことは行いません。ただし高速が通行止めにならない程度の荒天については”日本国内のさまざまな状況の道路を移動すること、それに伴うマネージメント”に含まれます。
Q6 クルマの方が楽なのに何故クルマではなく隼に乗るのでしょうか。どちらの乗り物でもあまり変らない時間で同じ場所にいけるのではありませんか
A6 楽に移動することは求めておりません。ご指摘のとおり到達時間は一部渋滞区間を除きますとあまり変らないと思われます。二輪車で移動することの意味は、二輪車は外界から得られる情報がクルマとは比較にならないほど多いからです。クルマやバス、その他一般の交通手段で移動し、たとえばとある地方を観光したとしてもそれはTVで見ているのとあまり変りません。暑いのか寒いか、風があるのかないのか、土や水、木や森の匂い、そして路面のグリップや土地の高低に至るまでバイクと比較するとクルマでは何もわからないともいえます。クルマでわからずバイクでわかることをわかるためにバイクを選択しました
Q7 自転車もタイヤが二つついておりますが代替できませんか
A7 できません。自転車は以下の点からツーリングに使用できません
 A7-1 サラリーマンの一般的な休日である2-4日程度の日数では移動距離が限られています。輪行により遠距離からのツーリングを開始できますが、旅の基本は自宅からどれだけ離れられるかというチャレンジに始まります。九州まで輪行してサイクリングしても、九州在住の人にとってはそれはただの練習コースです。一般にそれをツーリングとは言いません。
 A7-2 レース用の自転車はワンデイのために作られております。ツーリングには使用できません。ツーリング用の自転車は速度の問題から日数の制限上使用できません
 A7-3 日本の幹線道路は自転車用が走るように作られていません。かつ幹線道路以外では日本国内を移動しようとすると距離的な制約から上記日数での移動は困難です