無線ルーターと心拍計にみる企業努力

今のアパートに引っ越してからというもの無線機器とは遠ざかっていた。だって狭いから基本的に有線で事足りるし。しかし一応二部屋あるので無線が合ったほうがいいな、長いLANケーブルを引いたりたたんだりするのは面倒だな、っていうニーズといっていいかわからないが、わがままな要件が出てきたので、ものは試しと無線ルータを買ってみた。もちろんamazonでかったけど。
プラネックスのGW-MF54G2だ。箱を開けてぶったまげた。本体はプラスチック、表面は光沢で、MACを意識した角の丸め方。ランプはブルーのLED、だがそのサイズはタバコの箱と大してかわらないではないか!!むしろ小さいかもしれない。2年前にI/ODATAの無線ルータを買った時にはハルヒの文庫本2冊程度の厚さであり、これは有線まで含めたフル機能のルータだったのでポートの数とサイズを考えると無駄のかけらもないデザインサイズなのだが、いやいや、しかしタバコ以下のサイズとは。一応スペックとしては論理的にはルータ、AP、コンバーターの3モードがあり、無線の機能としては必要十分だ。すでにルータはあるのでAPとして設定したが、背面にはイーサポートがひとつ、電源がひとつ、ACアダプタは外付けだがごくごく小さい。それにルータ本体と同じ位のサイズのアンテナ(可倒式、とりはずし可能)がつく。そのうちベンチでも乗せたいくらいの小ささ、無駄のなさ。比較対象の弁当箱なみかかのONU内臓ルータを蹴り飛ばしたくなる魅力的なおもちゃだ。
だがこの価格はいくらなのか。これ重要。
2380円。
いや。
参りました。その企業努力。
確かにビジネスとしては価格は重要で買ってもらえなければ薄かろうが厚かろうが利益は出ないけど。この品質のものをその値段で出せるんだろ。

そしてもうひとつはCASIOの心拍計。CASIOSPORTSっていうカテゴリの中にさらにPHYSというブランドをつくっているが、製品は2種類しかない。そのうちの下位モデルCHR-100Jだ。
今のところ自転車用ならばGARMINGがあるが、これは電池のもちが(ヘッドユニットのほうが)短い。し、ランニング用なので使い勝手的には限界だ。というわけでの買い増しなんだけど、これまたアマゾンで128にもかかわらず、その情報量といったらない。デジタル液晶に表示できる情報量はマニュアルを投げ出してとりあえず何とか心拍だけみられればいいやと使い始めてしまったくらい豊富だ。そしてこの価格帯なのにエッジの出方がヤバイ。イイ。ケース裏面はステンレスが直接肌につかないよう、ゴム軽く段がついている。本体と一体デザインとなっているバンドは2種類のゴムを大胆につなぎ合わせている。細かいところで仕上げの荒さはいかんともしがたく決して高級品ではないのだが、それでも単なるデザインウォッチではなくスポーツという結果を求める世界で(しかも心拍計なんて真面目に取り組んでいるヒトしか買わない代物だ。)これだけのデザイン、装飾、機能をある程度の値段で提供しちゃうなんて。
参りました。その企業努力。

それに比べると俺の企業努力はいかほどだろうか。目下USから送られてきたテープが読み込めず再送に半月かかるといってお客様を激怒させているわけだが、ロバートがテープにどういう細工をしたのかどうかにかかわらず、エンドユーザーはちゃんとみているんだぞ、ってことを肝に銘じなけりゃならないな。