ついカッとなってグランツーリングへ

久しぶりについカッとなってしまった。さほど反省はしていないが後悔はしている。

休んでも休んでも体調が回復せずGWが半分つぶれた午後0時半。このままじゃあかんなということでふと思い立ち高速未踏区間※1の補完のためRX-8に乗り込んだのが、気が付いたら占めて1000km,11時間の地獄のツーリングになろうとは・・・

一応当初の予定としては関越から上信越上越を経由して富山から東海北陸道の未踏区間にアタックし中央道経由で帰還する、つもりだったのだが。昨日まで高速がガラガラなのを見て大したことないなこのGWと油断したのが運のつき、関越で渋滞、上信越でも渋滞、となり上越ジャンクションを通過するタイミングでは西への進攻は難しいという判断になり結局東新潟方面へ舵を切ることに。

その後ここで折り返したら面白くないなというだけでの理由で長岡の関越道のジャンクションを戻らず直進新潟方面でも渋滞が発生し、越後平野で日没。水田に水が張られ、そこに夕日がおちていく。吹き抜ける関東より幾分涼し
風と土のにおい、そして虫のなく音。ザ・水田地帯。あれ、ついさっきまで中途半端に暑いアパートでうだうだしていたんじゃなかったっけ?世界は広いがやりようによっては引き寄せることはそう難しくはないのだ。

その後磐越道方面へ夜の山道を激走。しかし磐越道は大部分の区間が対面交通の片側1車線なのでペースが上がらずここでGPSのバッテリーはあえなく陥落する。結局未踏区間のうちログを補完できたのは上越ジャンクションから長岡ジャンクションまでの北陸道区間のみ。磐越道新潟中央ジャンクションから10kmがいいところだった。

それでも磐越道の荒れた路面とアップダウンの激しい地形、そして細いトンネルになだれ込むような感覚は他では得難い体験だったと言える。何かテレビゲームよりもゲーム然としているというか。ちょっとこれ難易度高めだなというか。というとやきがまわったように感じる諸氏も多かろうが実際のところ車はスポーティーであればあるほどスムースな路面に最適化されていく。ノーマルカーだと分かりにくいだろうがラリーカーが非常にわかりやすい例で、同じ車両であってもターマックでは車高が低く足回りも固められる。グラベルでは車高が上がり足は柔らかくなる。もし足が路面に合わなければコントロール上の問題が出てくるのだ。グラベルセッティングでターマックを走るよりもターマックセッティングでグラベルと走るほうがいろいろと厳しいというわけだ。

さて、そんなこんなでろくに町のあかりも見られない磐越道西区間を走破し郡山に至るとそこは一面の町のあかり。一気に安心感が増す※2 もはや郡山ジャンクションから関東よりは消化試合になっている感もあるが・・・実際には消化試合とは程遠くどれもそれなりに歯ごたえのあるものであったことは付記しないとなるまい。

で、結局川越から流出したのだがまあプレイ料金としてはこの程度かなという感想。そこからの帰宅も川越を出てさいたま方面に向かえば簡単だったのだが狭山入間方面へ向かってしまったから少しややこしかった。普段自転車とかハヤブサに乗っていると気が付かないが東京のそれも旧市街の道は5ナンバーとはいえスポーツカーには結構厳しい。※3

というわけで山岳から海沿いから市街から辺境までをカバーしたグランツーリングとなってしまったとさ。ついカッとなってやつもんではないな、これ。合掌。

※1走った記念のGPSログなのかこのために走らされているのかもはやわからない
※2夜の闇の中で長くいるとじわじわと心が蝕まれるものだ。看板に書いてあって一本道だとわかっていても本当にこの道であっているのか、ちゃんと進んでいるのか。暗やみの中時間と方向の感覚が奪われた中見えないゴールに向かって走る醍醐味でもある
※3車道と歩道の間にガードレールがあると最悪である。自動車とか歩行者とかが車道側をふらふらしているから。もとい先日車体感覚を見誤って左側全体に傷をつけたのがトラウマになっているようだ