裏技という正攻法

ほぼ1日新人に掛かりきりで研修をしていたが、自分が思ったよりわかっている部分と思ったよりわかっていない部分がハッキリとわかるのだ。自分がわかってない事は説明できないもんな。逆に昔の研修資料でこんなのわかるわけねぇだろと思っていたことが意外とわかっていて説明できちゃうということも。

それとは直接関係ないが、MEDIASがアレでナニだったことに対するアクションプランを少しずつ練っていたらできたのはiPod Touchという選択肢だった。実に意外だ。
では本日の経緯をご説明させていただきます

1.現状

現在MEDIASにmicrosd32GBを搭載しmp3およびカメラ撮影されたjpegを蓄積して運用しております。mp3ライブラリは20GB程度。jpegは1GB程度。ただしどうしても必要な時意外は機能は使用していない

2.課題

バッテリーの持ちが悪いこと、レスポンスが悪いこと、操作性が悪いことから、使用が制限されている。特にmp3プレーヤーおよびjpeg閲覧機能については通信機能と同じ端末である以上、非常時を考慮してバッテリーをセーブする必要がでてしまう。つまり電話(とWeb)という重要度の高い端末とmp3プレーヤーとjpegビュウーワーという重要度の低い端末が一体化することにより、重要度の低いタスクにディスパッチされない事態が発生している(心理バイアス含む)

3.対応
3.a 基本方針
電話(とWeb)という重要度の高い端末とmp3、jpegビューワーという重要度の低い端末を分離する。具体的には携帯に容易なサイズであり、かつ数日間充電する必要がないバッテリー性能をもつmp3プレーヤー、jpegビューワーを新規購入し平行運用とする

3.b 端末選定

3.b.1 機能
mp3の再生およびjpegの閲覧は必須とする
その他Androidアプリに類似するアプリの実行機能が備わっていることが望ましい

3.b.2 バッテリー
1日10時間の使用で3日間はバッテリーが持続する端末とする。

3.b.3 ライブラリ容量
mp3プレーヤーで20GB以上、jpegで3GBが必要

3.b.1について mp3プレーヤーであればjpegの再生機能については今日日特にどの端末でも問題はない。アプリを実行可能であるという観点からいうとIPOD touchが有力
3.b.2について 30時間のバッテリー持続はapple製品とSONY製品がメインになる
3.b.3について 32GBモデル以上が必要。iPodであればTouch,Classic。Sonyであれば上位機種は条件を満たす

4.結論

上記条件を満たし、価格がもっとも安い製品としてはiPod Touchが挙げられる。現在22gbであるライブラリ容量が今後増加することも考えられるが、当面32GBで充足できると同時に、Classicにはアプリ実行機能がないという欠点が挙げられるため。Sony製品はアプリの基盤が弱い。バッテリー面でも若干劣る。


5.あとがき

iPhoneが凄いのがわかっているが電話をするという機能について言えばおまけ程度なのはいうまでもない。となればRetinaディスプレイiOSという基盤、高い工作精度、バッテリー持続時間、デザイン、販売台数、どれもiPod Touchが最適(特に持続時間ではClassicよりもTouchのほうが長い)という結論になる。

いや、iPod Touch、正直その選択肢は当初なかった。でもWIFI前提で考えると本当にスマホの機能を代替出来るんじゃないのという希望が持ててしまうのだ。やばい。わくわくする。Kindleのときもそうだったがどうしてこうわくわくするんだろう。auSoftbankというと通信事業者といういやらしい規制の枠組みが先に見えて(特に会社としての両者が当職は嫌いである)萎えてしまうが、純粋にモノとしてみたときにApple製品はどうしてこうも輝いて見えるんだろうか。

中国人を安くこき使っているから?他人のアイディアを臆面もなくパクっているから?あるいは単に割安だから?

どれももっともらしいがどれも正しくない気がする。強いていうならば”イカレてるから”。常々ジョブズに一銭も払う気
はないとか言っていたがiPod Nano(第3世代)の愛用者である当職としては、同業他社の製品に比べると圧倒的なハードウェア工作精度(ハイエンドトイにおける正しい面の再生、直線を直線に、曲面を曲面として高い精度で製品化しているということ)がその象徴だと信じてやまない。

ほとんどの消費者がそのような点には興味を払わない。なぜならば愚かであるからだ。もっともそれは正しい愚かさであって、どうしてmp3を再生する機器が美術品のようなアテンションを払って設計製造されなければない道理がないからだ。だが今日日のApple製品には道理を超えた何かがある。性能価格比でいえば、それでも他社よりも割安ですらあるのだ。これがHPであったらこうはしないだろう。もっとぷらすちっきーにする。そして価格を下げる。だがAppleはそれをしない。値段よりも大切な信条があるのだろう。それを一言でいうと”イカれている”となるわけだが、当職はコレを裏技だと思っていない。むしろ裏技こそが正攻法だと思う。だからこそいまさらiPod Touchか!?ということになるわけだが・・・果たして。