ジョブズは偉大だったのか

昨年死んだスティージョブズという男がいる。というかまあむしろ知らない人のほうが少ないだろうが、個人的な感想を言わせてもらえば、彼が天才なものか!ということに尽きる。
彼が一体ナニをしたというのか?PCを作った?アランケイは?ipodを作った?mp3プレーヤーはipodより前にあっただろう。IPADを作った?Thninkpadにもタッチパネルモデルがあったはずだが。

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を見ていて思った。発明は人の人生を変える価値がある。しかし市場が非効率を克服するまでである。
私が始めて金融の世界に踏み込んだときには信じられないフレーズだった。サブプライムローンで世界経済が崩壊する瞬間だった。しかし当時先物投資信託の商品には堂々と市場の非効率を利用し利益を上げると書かれていたものだ。今がどうかは知らないが、そういうものなのだろう。

金融の世界も現実の世界も(実体経済という意味で)市場の非効率に対しての調整にすぎないのだ。スティーブ・ジョブズもその一部に過ぎない。フロンティアに消えていったエンベデッド技術者・半導体の設計者、本来はそれが評価されるべきではないのか。ジョブズへの評価には煮え切らないものを感じる。所詮人は神を信じたいのだ。神がいないとわかるのが怖いからだ。だがそんなものはいない。市場に挑み夢破れたエンジニアこそが成功したアップルとジョブズの実体だ。サムスンのエンジニアと香港の闇ビジネスマンに謝意を表したい。それが自分に出来る最初で最後のことだからだ。