秩父札所めぐりその1

そのうち写真はるかも。

朝早めに起き隼で秩父へ。しかし札所一番へは2時間でつかず1030の到着。いきなり道が細くわかりにくくて不安になる。お寺は小さいもののなかなか雰囲気が出ている。ここで白いおいづると地図を購入。観光地で支出しないと!っていうのとまずは格好からという浮ついた気持ちで手にしたのだが、これが後に色々と面倒を引き起こすことになる。
おいづるを買うときに朱印を押すのか、と聞かれた。まあせっかくだしと押してもらったのだがコレを34回繰り返すことになるとは。
2番目がいきなり山の上。GPSの記録では400Mちょっとだが細い道の勾配は相当のものに感じた。これを隼で登るのだ。不安にならないわけがない。そしていきなり2番は無人の寺で朱印を押してもらうために別の寺を訪問する必要があるのだ。つまり34箇所以上まわる必要が出てきたと。ただ札所とか納経所(朱印を押してもらえる場所をこのように呼ぶらしい)の間隔は近くて頻繁にバイクを乗り降りしてヘルメットとグローブを取ってつけてを繰り替えす。
3番目でもう疲労の色が濃く。広めのお寺ではどこが本堂なのかよくわからない。とりあえず全てに参拝する。4番目も納経所は別。駐車スペースを探すのも大変だ。クルマは取り回しが大変だろうがバイクだって楽ではない。決して平らなところばかりではないのだ。納経所の軒先では兼業農家なのだろうか収穫した白菜を洗っていた。なんともローカル。
5番目は山門が立派だ。そして地蔵というのだろうか、石仏が10や20ではない、100やそこらはあるのではないだろうか。中には首を落とされた地蔵も多い。聞いたわけではないがこれはいたずらではなく廃仏毀釈運動によるものだと思われる。宗教弾圧は恐ろしい。石像の首を落とすなどバチばあたりそうで早々できるものではないと思うのだが。
6番へ向うとようやく国道にもどってホットする。7番に先についてしまったが奥の6番が先なのだ。普通に参拝するだけならば順番なんて関係ない、のだが、おいづるに朱印を押してもらっているので出来れば順番に、となる。6番は急坂の上。見晴らしは良好。7番は入り口が細くてまいった。足でバックしてクルマにゆずったがバイクはバックできないのだ。まあここは譲りあいの精神で。8番でふたたび国道を経由する。8番についたが駐車場が一杯だったので先にご飯を食べることにした。そばやののぼりが立っていたので近くだろうとうろうろ。わかりづらかったがうまいそばやだった。噛み応えぷるぷるもちもちした食感。なのに喉をつるっと通る。そば湯が薄かったのがちょいと残念。
気を取り直して8番だ。驚いたのが門前に看板があり、物見遊山のもの立ち入りを禁ずる、とある。なんと!こうかかれると自分が物見遊山ではないかと自問自答してしまう。が、それよりも驚いたのが見事なもみじ?の大木があるのだ。これが真っ赤に紅葉している。これはもう凄いとしか言いようがない。こんなに凄いもみじは初めてみた。
9番へ向う道は途中で徒歩のみになってしまい再び国道へ向う。実はこういうことが結構あり、巡礼の道として道しるべがついているもののバイクでは走れない道が結構あった。途中まで看板に従って走っているのに急にはしごをはずされたようでちょっと不親切かなと思う。しかしそう遠くなく無事9番に到着。ここはお堂が変わっていて祠のような不思議な概観。
10番は少し戻る。9番札所の人が親切に教えてくれ、ばいくだったら曲がって一つ目の横断歩道のある信号を左に折れるといいよ、と。しかし秩父はどこに行っても道が細い。無事参拝。坂を上って山門があって。
11番はまたもやとおり沿いだ。駐車場は広いが坂になっている。バイクには厳しい。お稲荷様が併設だ。実はこういうところは結構多い。12番はちょっともどる。こちらも立派な山門と檀家が多いのだろう、墓地も広大だ。山を背にして立っているが切り立った崖の上までびっしりと墓地。お寺にとってはこっちが本業なんだな。当たり前だけど。13番は街中といっていい場所にある。ここには売店があり、朱印を押してもらう時に記念品をもらった。バイクで遍路ですか、と声をかけられる。観光客も多いところなのだろうか。
14番へは近いがもう住宅地のなか、行くのには困る。クルマできたら相当アレだろう。納経所がここも別だ。
15番は秩父神社を抜けて市街中心にある。ほんの少しなのに渋滞していて時間がかかってしまう。これまた細い路地の中にある寺は北条の紋章の提灯がかかっている。秩父事件の看板あり。
16番、一番道に迷ったところかな、と。なにやら祭りで見越しがでていて人ごみで看板を見落としたのかもしれないが。かなり大回り遠回り。3年前なら(GPSもないし)諦めるところだがリカバリーし到着。やはりここまでつんできた経験は尋常じゃない。四国88観音の仏像が見られる回廊がある。一気に88もありがたい姿を見ると逆に困惑するが、これはなんだろう、レプリカ?
17番の境内にあの花いた車が止まっておりまずびっくり。ひょっとしてひょっとすると、これが”あの”お寺なのかなと。ただ劇中ではかなり街中にあるように描かれていたがそこは創作なのかもしれない。お年寄りのパラダイス札所の記念品にアニメの絵馬がある光景は「なぜそうなった」といわずには居れない。
18番へ向う途中にあの花のつり橋を散策。かなり高さがあるので河原が小さくみえる。夕方なので橋自体の影が河原に大きく落ちている。なかなかいいもんだな。そして軽く道に迷いつつ看板で道間違いに気がついて戻る。本堂は非常にコンパクトだが、売店はかなり大きめ。店番のおばちゃんの訛りはかなり強め。わからないほどじゃないけれども。商品は何がどういいのかよくわらない。特殊な世界だなぁと。

19番、大きな岩の上にお堂がある。これは説明を読まないときづかなかっただろう。高台の上にあるので見晴らしはよい。木もまったく生えていないさっぱりした場所。ここには三途の川の渡し婆のほこらがある。ちょっとこわいがこれはめずらしい。
20番、坂の上の駐車上から寺に降りていく。庭は木々が深い。秩父の山々が綺麗に見える。でももう薄暗くなってきたような。
21番はクルマの通りが多いが、道に迷って逆方向に。何とか到着するも朱印を押してもらって次へ行く準備をしていると参拝した寺が店じまい。タイムアップ、日暮れです。次へ行くことも出来たけど夜中に寺に押しかけるのはノーマナーな上に本気で怖いので本日分のミッションをコンプリートとし、帰途に着いた。
温泉に入りたかったが縁がなく帰宅。飯能までの30KMがそれなりに遠い。

なにかちょっと間違ってるかもしれないけど・・・